自転車旅行6.28 バーゼル⇒キュッサベルク

6月28日(晴れ)

from Basel to Kussaberg

猛暑のスイス再来

ブリークからジュネーブまでのスイスは時期外れというよりも昨今の異常気象が影響した異様な暑さだったが、ドイツから再入国したスイスも暑い。 そんな暑さを避けるには早立ちし比較的涼しい午前中を中心に走るのが良いので7時にはホテルを出発した。

二度目のバーゼルなのでランドマークの大聖堂だけを観光し、ライン川左岸を遡って行く。一時間ほどライン川畔を走ると絵になる景色“ライン川沿いの石造りの塔と木橋“が目に入った。写真を撮っているとブラスバンドの音色が聞こえて来るので、音のする方へ行くと公園のステージでの演奏会の真っ最中で、観客は優雅に日曜の午前中を楽しんでいた。

ライン川越しに見るバーゼル大聖堂

見覚えのある街・ラウフェンブルク

ライン川沿いのちょっと小高い自転車道の木立の間から街が見え、何か懐かしく見覚えがある街のような気になってきたが確信は持てなかった。そして街に一軒のレストランが見えて来たが、もしこれがギリシャ料理の店だったら“当たり!“だと思って近づくと、不確かな推測は確信に変わった。ラウフェンブルクだ。5年前にアムステルダムまで走った道中で一泊した街で、このレストランで一緒に走ったNobさんと食事をした覚えがあった。

同じルートでも信仰方向が違い対岸を走れば、景色も大きく変わり新鮮な気持ちで走れるものだ。

ライン川に面したラウフェンブルクの街

道に描かれたラウフェンブルクの街の紋章

お奨めのキュッサベルクのホテル

そろそろホテルを探そうとライン川沿いの温泉町バートツルツアッハに行くと幾つものホテルが目に入るが余り気に入ったものが見当たらない。もっと良いホテルはないかと街を回るが見つからないので、自転車で通りかかった青年に聞くと、自分の両親が尋ねて来た時に泊まってすごく満足したお奨めのホテルがあると熱心に言い、俺に付いてこいと走り出しドイツ国境手前のライン川の橋のたもとまで来て、山の上に古城が見えるだろうと言い、ちょっと厳しい登り坂があるけれどあの麓に良いホテルがあるから行けと奨める。

言われたように確かにきつい坂に出くわした。L162を進むと途中から勾配のある坂道が現れ、走り切れない。しかたなく自転車を押して上ると峠になったところにレストランホテルが見える。坂を上るのに手こずっていたので奨められたホテルと違うが、そこで泊まることにした。 目的のホテルではなかったが安価でも心地よく、木の下の屋外レストランの食事も十分に楽しめた。(走行距離 84km)

木陰の庭先で冷たい一杯