自転車旅行6.26 コルマール

6月26日(晴れ)

in Colmar

フランスの最も美しい村巡り・エギスハイム

エギスハイムはフランスの最も美しい村の中でも最上位にランクされ、花のグランプリでも表彰されたことがある村である。コルマールからほんの5km程なのでポタッても直ぐ行けると高を括っていたが、とんだことになってしまった。Google mapで見るとエギスハイムまでD30にはほとんど自転車道が付いているので行くことにしたが、自転車道が切れた先は高速道路並みで車が走り抜ける道になった上に村は見えるが取り付け道が見当たらない。やっとの思いで切り抜けエギスハイム村にたどり着いたが失敗の道選びだった。

エギスハイムは小さな村にもかかわらず立派なツーリストインフォメーションがあり、パンフレットを求めると「言語は?」と聞いて来たので、冗談半分に”Japanese”と言うと日本語版のパンフレットが差しだされる。大きな街でも日本語パンフは見ないだけに驚きだった。

エギスハイムの家並み風景

手にした日本語パンフを見ながら歩く旧城壁沿いに付けられた同心円状の道には、まるで中世の村を歩いているのかと錯覚するほど素朴な木組みの家並みが立ち並んでいる。一回りしてから訪れた村中央にある石畳の聖レオン広場には中央に噴水と一段小高い所にエギスハイム城があり、こじんまりした広場は周りを囲む木組みの家と相まって中世の村そのままのおとぎの世界だった。

エギスハイム城と聖レオン広場の噴水

リクヴィールへはアルザスワイン街道で

エギスハイムを出るとすぐにアルザスワイン街道の表示が道端にあった。すぐ西側に見える山並みヴォージュ山脈の斜面からの一帯がアルザスワインの産地でこの道の両側も葡萄畑が延々と続いている。

アルザスのブドウ畑とワイン街道の標識

葡萄畑の景色を見ながら斜面の起伏を走るのはちょっとだけなら良いが結構きついものである。道の分岐点で地図を見ながら話しこんでいる同年代のグループがいたので何か困っているのか声をかけると現在地が判らないと。タブレットで位置を示して教えてあげると、アップダウンの道を避けて進むと言うので、同じ方向だからこの先まで一緒に行こうと誘うが厳しい道は御免だと坂を下って行く。やせ我慢して暫く坂道を走ったが、途中で同じように下り平地を走ったが、キーンツハイムからリクヴィールへの最終アプローチは一段と傾斜が急な葡萄畑を上りそして下る道だった。

リクヴィールへの登坂中に見たキーンツハイムの街

フランスの最も美しい村巡り・リクヴィール

キーンツハイムからの通りを下って村に入ると時空を超えて中世に迷い込んだような趣のリクヴィールの通りに出る。傾斜のある通りには木組みの家、二重の城塞と塔、村の庁舎が並び、レストラン、カフェ、土産物店は観光客で満ち溢れ、山間の村とは思えない活気がある。 小さな村はゆっくり見て回ってもアッという間に回れたが、一晩ここに泊まって存分に中世の山村を楽しむことも一興だったかもしれない。 (走行距離 56km)

観光客で溢れるリクヴィールのメインロード