8月17日(曇り)
◆シェパードと赤ちゃんが一緒に
昨夜から今朝にかけて猛烈な風が吹き、気温も急激に下がった。
前線が通過し、空気が冷たい北の気団に入れ替わったようだ。
きのうが特にひどい一日であったことや、連日の疲れもありゆっくり休みたい気分である。
行程表を見ると本日の行き先はフランスのストラスブールで、明日はバーデンバーデンとしてある。
フランスのストラスブールも行ってみたいがこんな体調、気分だったらゆっくり休むに限るとばかりに行き先変更しバーデンバーデンで温泉にのんびり入ることにした。
もちろん一足飛びに列車で行き、休養し鋭気を養うために2泊することとした。
2枚のキップ(サインした自転車と人用)
フライブルク駅では窓口でキップが買えたが、通常の乗車券のほかに自転車用のチケット(ぅん!きのうは必要だったのか?)が必要で、改札時に車掌の目の前でチケットに署名するように言われたが、初めての経験であった。
フライブルクからは、途中オッフェンブルク乗り換えでバーデンバーデン・オスト駅まで行ったが乗り換え後の列車はけっこう混んでいた。
その車中で珍しいシーンに遭遇した。
ベビーカーの赤ちゃんのすぐ隣に大きなシェパードがいるではないか。
精悍な表情のシェパードはまわりの雑音に惑わされることなくまっすぐ前を向いてお座りをしている。
こんな光景は絶対日本ではお目にかかれないものだ。
ベビーカーの赤ちゃんとシェパードが居合わせる乗車風景
◆派手派手グローブ
オスト駅からバーデンバーデンの温泉街まではちょっとだけ走るが、その間にもブレーキが「キーッ、キーッ」と鳴る。
このところ、雨の中を無理して走っているだけに、どうもすり減っていそうなので、ブレーキシューの交換とチェーンに油を挿してやる必要があり、途中でショップに立ち寄る。
メンテナンスをお願いしている間にショップの中を見ていると派手派手のグローブが目に入る。
ちょっと派手なのが面白そうなので、ついでにこのグローブを記念にお買い上げにした。
その後、はめて走るが脱ぐと手が真っ黒になる代物だ。グローブの染色加工が良くない安物だったので洗って洗って洗いまくって、しっかり脱色。
やっと着用OKになった。
記念に買った派手派手グローブ
◆混浴の温泉へ
午後は温泉でゆっくり疲れを癒すこととする。
ここには二つの有名な温泉があることで知られている。
近代的なカラカラ・テルメ
ひとつは近代的なガラス張りの建物の「カラカラ・テルメ」で水着着用の温泉で、もう一つはクラシカルな建造物の「フリードリッヒ・バド」で水着を付けずに入るもので、水着を持たない私はフリードリッヒの温泉に入ることとした。
歴史の香りが薫るフリードリッヒ・バド
脱衣所からシャワールームへはバスタオルというよりも大きなシーツのような布を渡され、それを身にまとって行く。
シャワー室は男女別ということであったが、二人のおばさんがいるではないか。
正直びっくり!で、止む無くいちばん端にあるシャワーを使うこととする。
これより先はカメラ撮影ご法度のフリードリッヒ・バドの入り口
そして布で覆って浴槽に行こうとすると係員が布を渡せと言う!!
布は取り上げられ、代わりにサウナに座るための小さな小さな座布団のようなものを渡し、これで行けと!!
仕方なく覚悟を決めて丸腰でスッポンポンのおばさんがマッサージされているベッドの横を通って温泉に行く。
着き次第、すぐに湯船に浸かるとまたまた係員が通りがかって、小さな小さな座布団まで持って行ってしまう!!!こらー、置いとけと言いたい気分。
しかたなく平静を装ってじーっと湯船で長湯し、慣れてきてから温泉内を巡る。
温泉は暖かいもので36度、冷たいものは20度で温泉でむしろプールと言うべきものまであり、浅い湯船のものから、プールのように泳げるもの、サウナに寝湯にといろいろな温泉がある。
お客も年配の夫婦だけでなく、ご近所同士何組かの夫婦がまるで世間話しながら入っていたり、若いカップルもいる。
建物内部も豪華な造りで、歴史を感じさせる風格があり、誰にでも「一度はお入りなさい」とお奨めしたいもので、正直ゆっくりはできなかったが、いい経験であった。
(走行距離 10km)