自転車旅行9.14 ザルツブルグ⇒ハルシュタッターゼ

9月14日(晴れ)

from Salzburg to Bad Goisern am Hallsttersee

◆先の天気を見通し計画変更

幸いチューリッヒから二週間近くほぼ雨にも降られず好天に恵まれてきたが、天気予報では数日後雨になるとの見通しだ。予定通り走るとちょうどハルシュタット辺りで雨になる。前回訪れたハルシュタットはあまり天気に恵まれなかったので、今回こそは良い天気で訪れたかったしYajiさんも同感だった。そのためザルツブルグではポイントだけ押さえてコンパクトに観光し、バートイシュルまではバスで行くことにした。

それにしてもポタリングで巡る市内観光は便利この上ない。最初はザルツァハ川沿いに旧市街の全体を観ながら走りモーツァルト小橋付近まで遡る。印象的なのはホーエンザルツブルグ城の威容が時々刻々と変わって行くことで、写真撮り次から次へとシャッターチャンスが訪れる。停まってはホーエンザルツブルグ城の写真を撮ることを繰り返す。これは車で巡っても歩いて回っても出来そうもなく自転車ならではの利点である。川を渡り川沿いに設けられた自転車道を戻り旧市街の歴史地区に入る。黄色い塗装がひときわ目立つモーツアルトの生家、鉄の看板が目を惹くゲトライデ通り、馬の洗い場、ザルツブルグ祝祭劇場、ザンクトペーター教会、モーツアルト広場を回り、ケーブルカーでホーエンザルツブルグ城に行く。城の上からは巡ってきた歴史地区や遥か遠くにアルプスの山々を眺める。吹く風も爽やかで清々しい。そして最後の見所はミラベル庭園で駅に向かう途中に観て回る。ザルツブルグ市内観光を漏らすことなく半日で巡ってしまった。

ポタリングは街巡りに便利かつ手軽なものである。観光ガイドに乗っているところだけでなく、川沿いの走りではいろいろな角度でホーエン・ザルツブルグ城が楽しめる。自転車ならではの利便性である。

◆人気のハルシュタットは満室

ザルツブルグ中央駅にあるバスターミナルからバートイシュル行きに乗る。バスは一路158線をひた走る。市内を出るとバスの両側に緑の草原、真っ青は水を湛えた湖にアルプスの山々が現れ、次から次へとザルツカンマーグートの絶景シーンを見せてくれ、見飽きることはない。バスは1時間余りでバートイシュルに着く。

そしてハルシュタットに向けて再び自転車を組み立ててトラウン川沿いに進む。時折現れる集落を抜けてゆっくり走る。ハルシュタットは湖と山に挟まれた小さな街にもかかわらず世界から観光客が押し寄せる世界遺産の観光地なので宿を取るのも難しい。現に前回2011年にハルシュタットを訪れた時にはグムンデンのホテルオーナーが“ハルシュタットは予約を入れた方が良い!”と私に代わって知り合いの宿に電話を入れて予約を取ってくれたことがあったので、念のため手前の街ハルシュタッターゼのインフォメーションで確認すると、案の定ユースホステル以外は満室とのこと。それなら無理するよりもこの村で泊まることにした。そして陽が昇るハルシュタットの街と湖の風景が見たいので、朝一番に出立しることにした。(走行距離 23km)

夕食はホテルの中庭で日の入りを見ながら美味しくいただけた。