自転車旅行7.15 ボーヴォワール⇒サンマロ(フランス)
From Beauvoir to Saint-Malo
7月15日(晴れのち曇り)
◆797号線と155号線で
ボーヴォワールからは昨日来た797号線で戻り、途中から155号線に入って行くのがこの日の行程だ。出発して暫くは797号線と海の間の田園地帯を、今が盛りのカリフラワーの収穫作業などを見たり、グループでサイクリングするお年寄り達とあいさつしながらのんびり走る。
サン・マロの城壁から見た要塞と旧市街
霧がかかったサン・マロの海岸
高い城壁に囲まれ、海に突き出たところがサン・マロの旧市街であるが、パリを発って以来、初めて街全体が何かわくわくさせてくれる匂いを感じさせてくれた。
上品な紳士が手動で蓄音機を回しながらシャンソンを歌い、海賊のパフォーマーが樽の上で笑いを誘い、市内遊覧の観光列車で巡るなど観光地特有の雰囲気がある。(走行距離 63km)
海辺のカンカル
◆サン・マロ観光
サン・マロの中心部を目指して坂を下っていると今まで快晴だった天気が一気に曇ってきて、それと同時にひんやりというか冷たい位の冷気を感じるようになる。
海岸に出ると良く分ったが、海から冷たい空気が入り込んで来ているのである。雲の塊のようなものがまるで冷蔵庫から冷気が流れ出るかのようにさっーと流れてくる。しかし、そんな気温21度という肌寒い中でも海辺では多くの海水浴客が甲羅干しをしている。
海沿いの牡蠣売りの店
昨日TGVで東京・成田に月に二度フライトすると話しかけてきたカンカル在住のエールフランスのパイロットは、「カンカルに来たら牡蠣を食べろ!」と言っていた。みんながみんな食べている牡蠣だが、牡蠣嫌いの私には猫に小判であった。
カンカルのシーフードレストラン
眼下に望むカンカル
◆カンカルの牡蠣は絶品?
BS放送の旅番組でカンカルはフランス一の牡蠣の産地と報じていたが、なるほど海岸沿いにはびっしりシーフードレストランがあり、浜に面した牡蠣売りの店もあり、大勢の観光客のほとんどすべてが牡蠣を食べることを目的に来ている。
D155サンマロへの分岐点
右に延びる半島方向の先にカンカルの街並みが広がり景色は良いが、相変わらずの強い風がボディブローのように下半身に利いてくる。
そしてカンカルまでは海岸沿いの平坦な道と思っていたら、手前で一度丘に上り、上った分だけ下る道である。カンカルに向けて走るが疲れた足腰には坂がきつく、ピークにあるパーキングまで来ると休まざるを得ない。
はるか下にきれいな青い海が広がるカンカルの街が見える。ひとまず、この景色を見ながら途中で買ってきたバケットのサンドイッチとチーズ、バナナで昼食とする。疲れのせいか食べ終わると、もうカンカルを見たからこの坂下ってまた上る苦労をするより、このままサン・マロに向かおうと弱気の虫が出てくる。それでも結局カンカルに向かうが街へは気持ちいいほどの下りである。
遥か彼方にモン・サン・ミッシェルを望む
程なく分岐点に差しかかり155号線サン・マロの表示が見え、右折して海岸に沿って走るとちょっとした起伏も激坂に思えるほど強い向かい風に吹かれることになる。