自転車旅行5.22 ミラノ⇒パヴィア

5月22日(晴れ)

from Milano to Pavia

ナヴィリオ運河でカッシネータ村へ

センピオーネ公園を通り抜け、スフォルツェスコ城を見ながらミラノ市内からアッピア・テグラッソに向かって進む。

朝の通勤時間帯で慌ただしくも活気に満ちた街中を抜けナヴィリオ運河沿いの道に出ると、その左岸道路もラッシュの車で溢れているが、右岸は対照的に歩行者と自転車だけが通行可能な道になっており、ゆっくり自転車で走るには絶好であった。

そして郊外に出ると雪を被ったアルプスの山々や運河沿いの美しい街並みを見ながら目的のカッシネータに行く。アルプスの麓にあるマッジョーレ湖から流れ出すティチノ川から引いた運河に面したカッシネータは「イタリアの最も美しい村」の一つで、緑豊かな川岸に沿って並ぶ家並みと豊かな水の流れのはるか奥に見えるアルプスの山が調和した素晴らしい景色があった。

ナヴィリオ運河が流れるカッシネータ村、運河の先には雪をかぶったアルプスの山々

正面から見た”青き聖堂”のファサード

木陰から眺めるモリモンド修道院

“青き聖堂”パヴィア修道院

パヴィア修道院はパヴィア手前の運河沿いの道の途中にあった。

SS35と並行する運河沿いの自転車道を走っていると畑の奥の林越しに修道院の尖塔が見えて来る。そして運河道を左折して並木の整ったチェルトーザ通りを進んで行き修道院に到着した。

立派な構えの門を潜ると正面手前に“青き聖堂”といわれるパヴィア修道院のファサード、右手に回廊が現れて来る。

修道院正面奥のファサードは白地の石材に様々な色の石材を四角や円形の形に加工し埋め込み美しい幾何学模様を創り出した実に見事なもので、近くで見れば見るほど精緻に加工されている石の芸術が見られいつまでも見飽きることがなかった。(走行距離 82km)

”イタリアで最も美しい村”の表示板、橋の上からの景色

もう一つの「最も美しい村」モリモンドへ

心ゆくまで堪能したカッシネータを発ち今晩の宿泊予定地パヴィアへの途中、もう一つの「イタリアの最も美しい村」モリモンドに向かった。

モリモンドへのルートはアッピア・テグラッソからSS526で行くのが最短である。しかし、田園地帯を貫くSS526は見通しが良いためか結構なスピードで走る車が行き交っているので、畑の中の裏道を探しながら向かうことにした。

村に入って行くと、一見すると高級別荘地に入り込んだような雰囲気だった通りが次第に細くなり、石畳の道になる。そして人口1000人ほどの村の奥まったところにモリモンド修道院が建っている。そして、その修道院の先は緩やかな緑の丘が見える。

ちょうどお昼時、爽やかな風が吹き抜けてゆくカフェの木陰で修道院となだらかな丘の景色を見ながらのランチは美味かった。

色の違う石を象嵌して作ったファサード、僧院の前でパンク数理のYajiさん

自転車旅行5.23 パヴィア⇒ピアチェンツァ