自転車旅行8.29 デーミッツ⇒ハーフェルベルク(ドイツ)
from Domitz to havelberg
8月29日 (晴れ)
◆朝もやに霞む幻想的なエルベ川
早朝のデーミッツの街が朝もやに包まれている。教会の尖塔や建物の上だけを残して朝もやに覆われた幻想的な景色が広がっている。せっかくのチャンスなので、エルベ川の朝もや風景も見ようとすぐに外に出て川に向かうと、朝もやは日が昇るとともに刻一刻と表情を変え、あっという間に日の光に飲み込まれるように消えて行った。ほんのつかの間の経験であったが、十分に感動を与えてくれた。
朝もやのデーミッツ遠景
(*残念ながら写真を撮るのが遅かった。もう少し早ければもっと霞んでいた!)
◆走っているのは旧東ドイツ圏
橋のかかっていない支流があるのでデーミッツの街からエルベ川に戻るには少々込み入った道を通らなければならなかった。案の定道を見失う。
子供を散歩させているお母さんを見つけ、道を尋ねるが若いにもかかわらず英語でなくドイツ語でしか話してくれず、結局いつものように街抜けに苦労する。
ここ暫く、英語を話す人が多いだけでなく、道路の舗装方法や、家やアパートの造りなど違いを感じており、旧東ドイツ圏?ではと思っていたが、しばらく走っているとその証拠が現れた。東西が対立していた冷戦時代のテリトリーを示す看板が掲げられていた。平和でのどかな風景を見るにつけ、歴史の変遷が思い浮かべられた。
東西ドイツと冷戦時代の境界を示す標識
◆大笑いの「10ユーロ!」
一休みしていると、お爺さんと娘さんの二人連れが来てやはり一休みし、自転車のエアーを入れ始めた。しかし、一向に入らないようなので私の空気入れで入れてあげると、たちまち入ってしまう。二人が喜んでお礼を言ってくれたので、手を出して「10ユーロ!」と言うと、顔を見合わせて思わず皆で大笑い。空気を入れてあげただけで大いに盛り上がった。
空気を入れてあげたドイツ人親子
◆川の中州の街ハーフェルベルク
道も天気も気温も走るには絶好の一日であった。それに今日はどうしてもハーフェルベルクまで走ると決めてかかっていたのでペースも順調に上がり、午後3時には川の中州の街ハーフェルベルクに着いた。中世の雰囲気で満ちた中洲の街や12世紀の大聖堂など充実の街歩きができた