8月19日(晴れ)
◆ご親切に道案内
バーデンバーデンからライン川に出る道が分らず、立ち止まって地図を確認していると通勤途中の女性が声をかけてくれ、同じ方向だから一緒に行こうと誘ってくれた。
並走しながら話しをすると、彼女は雨にも風にも雪にも負けず、年中毎日片道6kmを自転車通勤しているそうで、こちらでは当たり前だと言う。
道の分岐まで来ると「良い一日を」と言って分かれて行く。
ごく普通に親切な行いができる人だと感心する。
馬で優雅に散歩のご夫婦
しばらく走ってライン川を渡ると、そこは5か国目のフランスである。
国が変わっても、道は相変わらず走りやすい。
広がる景色についついスピードが出てしまうが、2日間鋭気を養ったおかげで疲れは感じない。
フランス国内の優雅なサイクリング道表示
◆ランチはフランス人サイクリストと
ライン川を眺めて休んでいると、夫婦連れのサイクリストが走ってきた。
陽気に「おはよう!」と声をかけ走り去ってゆく。
趣味を同じくするものだけに気持ち良いものだ!
暫く走っていると先を行った夫婦が突然横道から出てきて再会する。
聞くとライン川が増水のため通行禁止になっており、引き返してきたとのことであった。
そろそろお昼時間なので一緒にランチを食べようということになり、堤防沿いのベンチで楽しく話しながら食事となった。
話を聞くと、スイスのシャモニーの自宅からオランダのロッテルダムまで行くとのことで、ご主人がすべての荷物を自転車に取り付けたカートに積み、奥さんは空身で身軽に走って、一日120kmのペースで行くとのこと。
52歳だそうだけど羨ましい位タフだね。
ライン川沿いのベンチにてフランス人夫婦と昼食
仕事は電子機器関連の技術者と言うので、息子も同じように電子計測機器のA社に勤めていると話すと、A社は手強いライバルだけどエクセレントカンパニーだとほめてしてくれた。
◆「持病のしゃく」が
数日前から下腹がしくしく痛んでいたが、夕方からちょっと痛み方が強くなってきた。
思い当たるのは「持病の癪」だ。
半年以上前から直径7mmとけっこう大きな尿道結石があり、もう少しで下り切る手前で止まっていると診断されており、先生からは手術して取り出そうと言われていたが、手術が嫌で何のかんのと延ばしていた。
夜になるに連れて痛みはだんだんひどくなる。
ピークは夜中3時頃で、腰の辺りまで猛烈に痛み、痺れるようにじんじんする。
ちょっとまずいではないか、明日にも医者に行こうか、すぐにNobさんを呼ぼうか、救急車ってすぐ来てくれるものか、日本に戻ろうか・・・・と、頭の中でいろいろ巡っている。
が、それから暫くすると嘘みたいにピッタリ痛みは止んでしまった。
後日かかりつけのお医者さんに聞くと、連日のように乗った自転車の振動のおかげで、その夜中に結石が出たようだ。
(走行距離 88km)