自転車旅行7.12 ソミュール⇒ルリオンダンジェ(フランス)

From Saumur to Le Lion-D'Angers

7月12日(晴れ)

◆ロワール川の走行

昨日と同じように肌に当たる風は冷たい位で、聞こえるのは自転車の走行音と鳥の囀りだけで快適な走りができる。時々、左手に広がる森の中に城の尖塔が見え、シャトーの道路表示も見え、どれほど多くの城があるのかと思うほどである。

休憩を兼ねて城に寄ると森を背景に威風堂々とした姿を見せている。正直、総ての城に入っていたら出費がかさんで財布が堪えられないので、もう中に入る気にはなれない。

堤防を走る道は多少車が多いので、気が向いたら時には堤を外れてのどかな田園や村の景色を眺めながら散策してのポタリングである。

ルリオンダンジェ競馬場

ホテルには5時過ぎに行くが中は暗く人気を感じない。ドアを開けても人がいないので、大声で呼ぶとやっと奥から男が出てきてチェックイン。

しかしながら、いつまで経っても他にお客は来ないで、結局かなり部屋数があるホテルに一人だけのお客であった。

まだバカンスシーズンではなさそうで、この先暫く宿泊の確保は容易に出来そうと思うとかえって安心できる気分になった。(走行距離 95km)

自転車旅行7.13 ルリオンダンジェ⇒ラヴァル(フランス)

アンジェ市街

◆たった一人の泊り客

4時過ぎにアンジェのインフォメーションで予約を入れてもらったホテルに着いた。橋のたもとで川の対岸には競馬場の美しい緑地が見えるロケーションの良いホテルだった。しかし到着予定を5時と伝えていたためかドアが開かないので冷たいビールでのんびり時間を潰すことにする。

アンジェ城外観

さらに昨日ソミュールではホテルをとるのに思わぬ苦労をしたので、20km以上も離れてはいるがルリオンダンジェでのホテル事情を聞くと、その前後の街の分までプリントアウトしてくれ、さらに「よければ予約しましょうか」とまで聞いてくれる。おかげでこの日は宿泊の心配をせずに安心して走ることが出来たのである。

ロワール川の砂州

◆素晴らしいおもてなしのアンジェのインフォメーション

アンジェの街にも大きな城がある。今まで見てきたものと城壁の風合いが違い、武骨な外壁の感じが目を惹く。

その城の真ん前にあるインフォメーションにサイクリング地図の入手と道路状況の確認を目的に訪れる。地図を手に入れ、モン・サン・ミッシェルまでサイクリングに適した道があるのか尋ねたところ親切に説明してくれる。

堤防道路からの眺め

ロワール川はライン、ドナウ、エルベ川といったドイツの大河と違うように思える。流れが結構急なのである。そしてこの辺りには大きな砂州もあり、解き明かせないにしろ、何故どのようにしてできたかを考えながらのんびり走る。