自転車旅行7.13 ルリオンダンジェ⇒ラヴァル(フランス)
From Le Lion-D'Angers to Laval
7月13日(晴れ)
◆フランスの田舎を満喫できた道
アンジェのインフォメーションで教えてもらった道はルリオンダンジェからラヴァルまでメーヌエ川沿いにずっと続いており、川のある田舎の景色を眺めながら、車をまったく気にすることなく走れた。
フランス国鉄の出発時刻表
それでは分解して輪行袋に収納して持ち込んでも良いかと尋ねると答えに窮し、隣の係員に聞くがこれまた窮し、結局は上司判断ということで裏に行ってしまう。かれこれ10分戻ってきた彼女は「一般的に自転車は積めません」とだけ言い、袋収納での良し悪しを尋ねても答えられないとの一点張り。仕方ないので乗換駅まで取りあえず行き、袋に詰めて改めてトライしてみようかと。
ちなみに運賃は人10.9ユーロ、自転車10ユーロ!何と自転車の高いことか驚きであった。(走行距離 73km)
ラヴァルの夕食
◆選択は「モン・サン・ミッシェル」への列車移動
ラヴァルのインフォメーションに行くが自転車道についての情報は全く得られない。どうしようか迷ったが、道に関する情報不足の他に、フランス滞在が予定よりもオーバーしていることから、ここからモン・サン・ミッシェルまで一気に列車で移動にすることに決めた。
翌日のキップを求めに駅に行き、モン・サン・ミッシェルに最も近い駅まで自転車を伴って行きたい旨伝えると、乗換駅まではTGVに自転車持ち込みOKであるが、その先モン・サン・ミッシェルまでは自転車は一切載せられない!との答えが返ってくる。
メーヌエ川沿いのラヴァル城
判断ポイントはただ一つ、メーヌエから先の自転車地図がないだけにラヴェルのインフォメーションで入手できるか否かにあった。
翌日が日曜日なので無理してメーヌエまで行っても、次の行動が難しくなることも予想されたので、それならば刻んで走ろうという考えであった。
結果的にインフォメーションにも本屋に使えそうな地図は全くなかった上に途中でパンクし時間を喰ってしまったのでラヴァル泊まりになった。
釣り人
自然も豊かで常に鳥の鳴き声がにぎやかに聞こえ、蝶やトンボが自転車の行く手を舞い、時おり野うさぎ、リス、良く分からないが黒い小動物が走っている。
◆ラヴァルで泊まろう
ビジーシーズンでないホテルの確保はそんなに難しくなさそうなので、多少遅くなっても今日は出来れば川沿いの自転車道にある地図上の終点メーヌエまで、そうでなければ手前のラヴァルまで走る予定でいた。
堰の管理棟
夫婦や子供連れでサイクリングをしたり、川にはプレジャーボートが往来し、何本もの竿に大きなスピニングリールで大物を狙っている釣り人も多くいる。もっとも何人かの釣果を見せてもらったが日本のハヤのような小魚が釣れているだけのようであった。また、馬で散歩する人もいるので、路上には馬の置き土産があちこちにある。
サイクリング道のキロポスト
この川の勾配はかなり急なので頻繁に堰堤と船を通すための堰に出くわすが、どの堰にもそれぞれ環境に調和した管理用の建物があり見飽きることはなかった。
メーヌエ川
また、道端にはメーヌエを起点にしたサイクリングロードのキロポストがあり、その距離は地図にも連動して表示されているので、とっても便利なものであった。
メーヌエ川沿いのダート道
フランスのダート道には往々に道路補修用の小さな砂利が固いダート道の上に撒かれているので、浮いた砂利でスリップしたり、砂利の多いところではスタックするので決して早くは走れるものではないが、20kmに満たないゆっくりした速度で進む。
多くの場所で自転車道の直ぐ脇を川が流れているので川との一体感を感じながら気分良く走れる。