自転車旅行8.11 リンダウ⇒メーアスブルク(ドイツ)

8月11日(曇りのち晴れ)

ゆっくりするday

昨日ちょっと無理して走ったこともあって、そろそろ走り始めてからの疲れが溜まる頃であることと、先行きの天気予報や行程具合を考え合わせて、今日は少し走る距離も減らし出立もいつもより遅らせ、ゆっくりすることとした。

遅い出発ということなので、港の辺りをのんびり散歩することとした。

ボーデン湖は湖といっても、まるで海に面した景色のようで「海か?」と言われれば「そうだ」と答えても何の不思議もない程の大きさで、岸にはさざ波も打ち寄せている。

朝のリンダウ港

サイクリストであふれるボーデン湖畔

ボーデン湖畔は人気のサイクリングコースのようである。

リンダウからメーアスブルクにかけては湖畔沿いだけでなく、趣きのある街中や、森や林の中も走り抜け、適度にアップダウンもある手ごろなコースで、びっくりするぐらいの多くの人たちが行き交っている。

ドイツの有数の観光地でもあり年配夫婦が、若いカップルが、サイクリング仲間が老いも若きも、おもいおもいのスタイルで楽しんでいる。

その中に微笑ましい親子がいた。

お父さんが赤ちゃんを乗せたカートを引いて先頭を走り、ちょっと遅れて青のヘルメットにお揃いのサイクルジャージをいっちょ前に着こなした坊やが健気に走り、その後ろを見守るように走るお母さん。

本当に微笑ましくていいネーッ。

一家四人でのファミリーサイクリング

めちゃめちゃしんどい宿探し

きのうの宿探しの苦労が頭にあり、メーアスブルクには2時過ぎには着き、今日は大丈夫と内心では安心していた。

きのうのプレゲンツやリンダウ以上に街には観光客が多く、湖岸沿いの道は自転車を押して歩かなければならないほど人でごった返していた。

見渡しても観光客相手の店ばかりで宿らしきものは見当たらないので今日はインフォメーションセンターで宿探しすることに決めた。

露店でプラムを売っているおねえさんにインフォメーションセンターの場所を尋ねると、この先を40m行き右に行ったところだと簡単に言う。

すごく近そうなので思わず「勘は良いし、ラッキーだ!」とルンルン気分。

40m先を右に曲がると階段があるので上り始めるが、標識はこの先城と表示されている上に、はるか上まで続く長い階段。

英語力に自信がないだけに40mを400mなどと聞き間違えたのではないかと途中で引き返し、階段の真ん前にある土産店で聞くと、やっぱり階段を指さして、この上だという。

仕方なく覚悟を決めて階段を上がるが、上がってからさらに右に左に街中を折れ曲がり、インフォメーションセンターまで行くのに約10分!

アンラッキーそのもので、もうくたくただ。

メーアスブルクの市街地

さらにこんなに午後の早い時間にもかかわらずトップシーズンで、スタッフが宿に電話をかけ回るが、どこも満室のようで色よい返事がなかなかない。

そんな中やっと一軒だけ空室があるというので詳細を聞くと、街外れで、このセンターよりもさらに高いところにあるとのこと。

「ここより高い・・・?」自転車なので、もっと別のところは無いかと聞くと、いらいらしながら一言「nothing!」と本当に宿がなさそうなので、やむを得ず、了解すると今度は「今から30分以内に行け」と無理を言う。

どうやら自転車が下に置いてあることを知らないスタッフが勝手に宿への到着時間を告げたようだ。

階段を駆け下り、遠回りになるが自転車を押して上れる道を喘ぎにあえいで到着。

疲れる宿探しで、ホテルの階段をやっとのおもいで上るが、部屋に入ると足は上がらず、ふくらはぎと太ももはパンパン、首回りから背中にかけては張りと痛みが。

いやはや強烈な印象であったが、今思い出すと思わず吹き出しそうになるエピソードである。(笑)

美味しいご褒美

そんなこんなの一日で、街まで出かける気力も体力もなく、夕飯はホテルで食べることとする。

ホテルのレストランはとっぷり暮れたボーデン湖を一望するオープンテラス席である。

湖を行く船の灯りや、はるか向こうのスイス側対岸の燈火が煌めく夜の眺めはドイツビールに最適のつまみなのか、飲めない私のグラスも一気に空になる。

メインディッシュには白身魚のスープ、川鱒のクリームソース煮をチョイス。美味、美味!ここで十分だった。

ボーデン湖の白身魚クリームソース煮

(走行距離 52km)

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