自転車旅行6.16 ナンシー⇒メッス

6月16日(曇り)

from Nancy to Metz

ゴージャスな世界遺産スタニスラス広場

スタニコラス広場で真正面に凱旋門を眺める位置から見る広場の全景は圧巻だった。立ち位置の左右両サイドには白い石造りの建物が二棟ずつ配され、正面凱旋門の両側にもやはり白い二階建ての建物があった。そしてスタニスラスらしさを表現している金色と黒色に彩られたロココ様式の門と神話の世界の彫像がそれら四隅に配置され、18世紀半ば造られた豪華絢爛なスタニスラス広場は世界遺産に相応しい場所であった。反面、それに比べると世界遺産の要件であるカリエール、アリアンス両広場は歴史の風格はあるが質素なものだった。

スタニスラス広場のロココ調の門

凱旋門を望むスタニスラス公銅像

凱旋門

威風堂々のクラッフ門

スタニスラス広場の凱旋門を通り過ぎ、メッスに向けて旧市街を出るところに威風堂々としたクラッフ門がある。シンメトリーに配置された二つの円錐形の塔の姿からは中世の雰囲気が漂い、門中央には1336年と刻まれている。 実際この門には3つの通りが設けられており、歴史的建造物でありながら歩行者と自転車が行き交っている。

潜り抜け新市街から振り返って眺める門は先ほどの表情とは異なり、外敵から街を守る城壁の一部にも見えた。 堂々たる姿は深く印象に残った。

旧市街側のクラッフ門

ナンシーからメッスへの道は必ずしも快適なものではなかった。ナンシーからはD400の自転車道を行き、途中からモーゼル川に並行する運河沿いに付けられている道を行ったが部分的にはひどく走り難いダート道もあった。それでも、そんな道の周囲は川の蛇行で出来た無数の湖沼もあり豊かな自然で覆われ、ゆったりとした気分で走れた。

悪路を一緒に走るドイツ人三人組

メッス

モーゼル川左岸から中州を渡り、道を折れるとサン・テティエンヌ大聖堂の西正面が間近に見え、見上げると巨大な聖堂が迫ってくるように感じる。

不勉強ながらメッスは世界遺産の街でもないので、魅力的な観光ポイントがこの街にあると期待してなかったが見事に裏切られた。正面ファサードからだけでなくもう一つのファサードがあるアルム広場側に回って横から見た姿も均整がとれて美しい。

そして聖堂の内には旧様式とは違い色鮮やかで優美なシャガールのステンドグラスが数多くあり時間を忘れて見惚れるのであった。 (走行距離 72km)

橋の手前から建物越しにメッス大聖堂を望む

ワインを飲みながら旅日記

自転車旅行6.17 メッス⇒ルミッシュ