自転車旅行8.30 モントゼー⇒ザルツブルク(オーストリア)
ザルツブルクへの最初の道は奈落に落ちるように下ったきのうの長い坂を上るわけである。思ったとおり長く、延々と続く。
8月30日(曇りときどき晴れ)
◆きついきつい上り坂
ゴールまでザルツブルクまで残り7km
ザルツブルグへの標識を過ぎると、足が急に軽くなり、ペダルを踏まなくても25~30kmで草原の中を進む。それも延々と。
やっぱり平坦ではなく、ゆっくりとした勾配が付いていたのだ。
◆ザルツブルクへ到着
ザルツブルクの街中に入ると交通量は急に増えてきた。
それでも大丈夫、道には自転車OKのバスレーンが設定されているので安心して走れる。自転車が優遇されている証なのか。
草原の向こうに山を望むザルツカンマーグートの景色
意地でも足を着かずに上りきるぞと頑張り上がるが、正直一か所だけは悔しいが上り切れない。
上りきってからは平坦なようであるが、体が重いのか、なかなかスピードが出ない。
どうも少しだけ上り勾配のようだが良く分からないのは広々と広がる景観が感覚を狂わせるのだろうか。
ゆっくりゆっくりであるが進んで行くと、ついにザルツブルクを示す標識を見つける。
ブダペストからの自転車旅の終点が見えてきた。
自転車走行OK!のバスレーン
街中に入ったけれど、「街のへそ」がよく分からない。
そのために先ずザルツァッハ川を探して走ると、建物の間から突然、ホーエンザルツブルク城が現れた。
サイクリングの終点ザルツブルクのランドマークだ!そうなれば後はその方向に行けば旧市街に行ける。
◆これで70€?
旧市街につながる橋に近いザルツァッハ川右岸地区でホテルを見つける。
70€というので、部屋に向かうと、三間続きのスイートルームではないか。
170€の間違いでないか再確認するも間違いなし。ほんまかいな?と。
2泊3日でザルツブルクをゆっくり満喫するには絶好のホテルになった。
◆変幻自在のホーエンザルツブルク城
街の全景を見通すことも考え、先ずザルツァッハ川を川下に走る。
川沿いにはサイクリングにぴったりの道が続いている。走って回ると、どこからでもランドマークのホーエンザルツブルク城が見えるし、場所によって、城の姿が面白い程どんどん変わって行く。
これだけ城の変化をさまざまに楽しめるのは自転車ならではと思う。
表情豊かなホーエンザルツブルク城塞
表情豊かなホーエンザルツブルク城塞(2)
表情豊かなホーエンザルツブルク城塞(3)
表情豊かなホーエンザルツブルク城塞(4)
表情豊かなホーエンザルツブルク城塞(5)
◆黄金の間でのコンサート
ホテルのフロントで夜の催しものを確認するといろいろ催しがあり、最終的にはクラシックコンサートにするかマリオネットにするか迷った末、やっぱり音楽にしようと。
コンサートも幾つかあったが、その中の一つがホーエンザルツブルク城の最上階で開かれると聞き、迷わずそれに決める。
6時半からディナー、8時半からコンサートとセットされている。城の中も見て回れそうで、私にとっては至れり尽くせりのコンサートに思えた。
コンサートはピアノと弦楽で構成され、中世の装飾をそのまま残している黄金の間で奏でられた。ピアノ独奏は出色であった。
帰途はコンサートの観客のためだけに特別運行されるケーブルカーで下界に戻るという粋な計らいだ。
ホーエンザルツブルク城塞からの眺め
ディナーコンサートのデザート