6月15日(雨のち晴れ)
◆フュッセンに向けて
9時19分ミュンヘン発のDB(ドイツ国鉄)でロマンチック街道のアルプス側起点のフュッセンに向けて出発する。
駅構内では自転車をそのまま引いて歩くが違和感は全くなく、当たり前の日常生活として溶け込んでいる。
初めて電車に自転車を積み込むとあって多少不安はあったが、この電車には最後尾に自転車積載スペースがあり難なく積み終えた。
電車の編成によっては積み込む号車やスペースの形態など様々あるのは旅を重ねるに連れて知ることとなったが、特急を除いて必ずなんらかの自転車スペースが設備されているのは自転車が交通手段の一つとしてきちんと位置づけされている証であると感じた。
フュッセンへの列車
自転車積載ゾーン
フュッセンに向けては途中で電車を乗り換えると、景色がだんだんとアルプスの様相に変わって行く。
青々とした草地には放たれた牛の群れがゆったりと草を食み、高度がますに従って険しい山容が現れて大きくなってくる。
アルプスだという実感が湧いてくる。
私たち以外にも3人のドイツ人が自転車を積み込んでいる。
聞くと皆さん70歳過ぎのお年の方々で、雨の日は休み、お天気に恵まれた日だけ走るとのことで一週間のサイクリングを楽しむようだ。