自転車旅行7.17 サンブリユー⇒パンポル(フランス)

From Saint-Brieuc to Paimpol

7月17日(晴れ)

◆岩礁だらけのブルターニュ半島

ブルターニュ半島のこの辺りは岩礁だらけで入り組んだ複雑な海岸が続き、海流が運ぶ砂が所々に小さな砂浜を作っている。そしてそれぞれの砂浜には海岸沿いに直接行くことができず、ちょっとした丘を越えなければならない。良い景色を眺めたければそれなりに苦労する必要があり楽はできないと言うことである。

サン・ブリユーの街を出ると直ぐにアップダウンが続く。高級そうな住宅が立ち並ぶ坂道を上ったり下ったりするのであるが、私の貧脚は機敏に応えてはくれない。

パンポルの港

野菜が摂れるサラダメニュー

◆急がず慌てず

今日は「狭い日本そんなに急いでどこに行く」という標語を思い出した。もう少し先まで走るつもりで、出発したが何やら体が重いのか、気持ちが乗らないのか走りが遅い。

時間に制約をされた旅でもなく、達成すべき予定がある訳でもない。

それならばせっかくだから海が見える所で一泊しようとパンポルで足を止めた。

海を眺めて飲むビールが美味かったので、この判断は正解だったかも知れない。(走行距離 59km)

ブルターニュの浜辺

◆フランスでの昼食

ドイツ、オランダなどを巡った今までの旅では必ずと言って良いほどバイキング形式の朝食時に昼用のサンドイッチも作り携行していたが、フランスのホテルではちょっと難しい。

フランスのホテルの朝食は一定量のパンにジュース、コーヒー、紅茶だけの質素なもので、それもホテル代に含まれないことが普通である。だからランチ用にサンドイッチなどは全く作ることは出来ないのである。

魅力のないホテルの朝食を食べるより、街のパン屋でサンドイッチやクロワッサンを買って食べ、昼はレストランに行くこともあるが、スーパーなどでサンドイッチや不足しがちな野菜を補う意味でトマトや惣菜、果物を買い、絶景の指定席を見つけて食べるのである。特に注意したのはフランスの食事では野菜が少ないので、意識的に野菜を摂ることに気を付けた。

結果、フランスの景色をおかずの一品に加えて、お財布にも体にも優しい昼食になるのだと信じている。

サンブリユーのヨットハーバ

どの砂浜でも子供たちが砂遊びに興じ、大人たちはのんびり日光浴や読書をしている。沖合には優雅にヨットが遊弋し、恐らく気温は22~23度位なのでさすが泳いでいる人は少ないが、それでもシュノーケルを持って海に入る親子もいる。

ポルトリユーの海岸でこんな情景を眺めながら昼食を摂るが、陽ざしも程よく暖かく、座っている内に何やらのんびりムードに浸り、走る気も失せてくる。

サンブリユーの丘から見た海