まだ明けやらぬ中、行き交う車のヘッドライトが照らす道を駅に向かう。
プラハ行きの列車は4時50分発と早いので駅近接のホテルで正解だった。
プラハは是非とも行ってみたい街だった。
そのきっかけは一昨年の大学一年の時、英語の演習授業でプラハ観光のオリジナルプランを組み、プレゼンをする機会があり、以来ずっと興味を持ち続けていたのである。
列車では6人掛けのコンパートメントを独り占めして、ゆったりと朝もやの中に見える農耕地と山並みを眺めて贅沢な気分に浸り、自転車とは違った良さを5時間たっぷり満喫してプラハに到着した。
8月21日(晴れ)
◆念願だったプラハ
ウィーンからプラハへの夜明けの車窓風景
ウィーン発ベルリン行き列車のプラハ駅到着
◆プラハ散策
駅から地図を片手にぶらぶらと歩く。
国立博物館の前をまっすぐヴァツーラフ広場を行き、道を折れて火薬塔、市民会館と巡り、正午に旧市民広場の天文時計の前に着く。
ちょうどからくり人形が動く5分前で人だかりができている。からくり人形も見ものであるが天文時計の文字盤の複雑さには興味が湧く。
広場の向こうにティーン教会の尖った二つの屋根が印象的に目に入ってくる。まるで魔女がでてきそうな雰囲気を感じる。
ヴァーツラフ広場
「プラハの春」音楽祭会場スメタナホール
プラハ時計塔の天文時計
旧市街を見て歩きながらロケーションの良さそうなホテルを探す。
カレル橋と広場の中間にガストホフがあった。
旧市街の細く曲がりくねった道に面した歴史のありそうなこのガストホフで今晩は泊まることにした。
◆館の中庭の宴はオペラ
すぐ近くで今夜上演のオペラチケットが前売りされている。
「お館の中庭」で演じられるという触込みにも魅かれて、オペラとは何?という素人にもかかわらずゲットした。
館の中庭で歌われるソプラノ、中世の衣装をまとった楽隊、決して明るくはないが松明で照らされる舞台などなど初めての経験ではあったが記憶に残る。
見終わってからもカレル橋のたもとの青空コンサートを橋の上から聞き、夏の夜の宴を存分に楽しんだ。