自転車旅行8.16 バーゼル⇒フライブルク(ドイツ)

8月16日(雨)

やってしまった!雨の中で

今日も無情にも雨の予報で、それも一日中とのことなので、レインウエアーを上下着用して出発するが、いつものことで街抜けに手こずる。

ライン川につながる道が幾ら探しても見つからない。

しかたなく橋のたもとの階段を担いで降り、その後はしばらくはバーゼル郊外を走るが、半ば工業地帯なので楽しくもない。

やはりサイクリングは天気の良い時に自然豊かな中を走るのが一番とつくづく思う。

やっとの思いで抜けてライン川沿いに入ると今度はダート道。

すぐに橋が現れ、表示を見ると100m先の対岸はフランスとの表示。

確かにスイスのバーゼルはドイツだけでなくフランスに隣り合っているだけに当たり前と妙に納得する。

天気さえ良ければ一度対岸のフランスに足を踏み入れるところであったが、まるでそんな気にもなれない。

表示で一杯の対岸フランスへの橋の入り口付近

左対岸に行けばフランスで5か国目と思いつつ、そのまま進んで行くと、小さな川がライン川に流れ込むところの橋に突き当たるがクローズの表示?

クローズといっても、他に適当な迂回路もなかったし、なさそうなので、そのまま進むと河原の林を切り開いたばかりの造成地に行きあたる。

道は砂利道で水のたまった大きな穴があちこちにぼこぼこ空いている。

「今日もやってしまった!」

遂に行き止まり、右側は高速道路で行くことも不可で延々引き返す羽目になった。

ライン川沿いの道をあきらめて走るが、どこを走っているのかさっぱり分らなくなるという最悪の状況になってしまった。

ギブアップ

どこを走ったか定かではないがやっと小さな街に辿り着き、会う人ごとに「フライブルク?フライブルク?」と聞きまくって進むが、最後はギブアップ!して、駅を見つけたのであきらめて電車で行くことにした。

キップは券売機で買うのであるが、これが難しい。駅員も通行人もなかなか見当たらないところに車で二人連れのお婆さんが来たのでお願いして買ってもらうことにしたが、どうもお二人にも難しそうで、あれやこれやガチャガチャやるが思うに任せない。

悪戦苦闘かれこれ10分。やっと買えた。「ダンケ!」

自動券売機でのキップ購入風景

フライブルク行きの列車の待ち時間は1時間半もあるのでひとまず腹ごしらえ。上下レインウエアーのおかげで衣服は余り濡れていないが、水たまりを歩いているので靴の中はぐしょぐしょになっているし、足先が冷たい。

ちょっと行儀が悪いがレストランの中で靴下を履き替える。履いていた靴下は片手でぎゅっと絞ると泥まじりの水が滴り落ちる。

寒かっただけに、暖かいハンバーグランチは美味かった。

今回の旅で初めて電車に乗るも、途中駅から私達と同じぐらいの年恰好した2組の夫婦がやっぱり泥だらけの自転車と乗り込んできた。こんな時は無理せず列車で行くのだそうだ。

途中の道路標識

(走行距離 44km)

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