自転車旅行8.19 ロスキレ⇒リングステッド(デンマーク)
from Roskilde to Ringsted
8月19日 (晴れ)
◆厳しかった世界遺産ロスキレへの道
世界遺産の大聖堂があるロスキレからはアンデルセンの生誕地オーデンセに向かう予定であった。距離は150km程度だが昨日までの経験から考えると距離だけで単純に日程を推し量ることはできない。
世界遺産 ロスキレ大聖堂
フロントで途中の街のホテルについて情報を集めると思いの外にホテルがなさそうである。聞くとホテルがある街は30~50km毎にしかなく、それも一つの街に1~3軒程度と少ないとのことである。
一筋縄でない道を行く上に、途中でトラブルが生じたり、ホテルがフルブックの時には対応が難しそうだ。
ホテル代が高いだけならまだ我慢ができるが、こんなにホテルが限られていることを思うと、ホテル泊まりの自転車旅には厳しい国だと痛感した。
結局、オーデンセに行くことを断念し、列車でドイツのリューベックに向かうこととした。
確かにコペンハーゲンは大いに自転車活用が進んでいたし、ハード面も整備されていたが、少ないながらデンマークを走ると印象が変わった。
本当にデンマーク全体で自転車の活用が進んでいるのだろうかと?
◆デンマークは環境先進国?
昨日と同様に相変わらず32℃程の暑さになり、ここが本当に北緯55度以上の北端の地かと思う。道も昨日と変わらず5~6%ほどのアップダウンが続き、砂のダート道もありだ。
そして麦や牧草の畑が延々と続く続く田園地帯を走っていると、ふと疑問が湧いてきた。
どうしてこんなに森や林が少ないのだろうかと?そのせいか鳥の数も少ないのではとも感じた。
そして田園風景を見ていると、昔は針葉樹林の森林地帯だった大地を険しい山がなかっただけに、とことん耕作地にしてしまったのではと思えて仕方がなかった。
収穫後の麦畑
日本に戻ってから国別森林率を調べてみると案の状12.5%程度とヨーロッパの中でもやたらと低い。
二酸化炭素の排出を減らし環境先進国と言われている一方、長い視点で見ると数千年にわたって森林を破壊しつくし、耕作地化してきたという環境破壊の歴史もあるのではと、厳しい見方かもしれないが私は率直に感じた。
◆リングステッド駅のセブンイレブンで
リューベック行きのキップを買いに駅に行くと、ここでもセブンイレブンが大活躍である。キップもセブンイレブンで売っているのである。
が、国際列車のキップはここでは買えず、駅員のいるロスキレまで行かないと買えないと!言う。思いもよらないことになったが、掛け合っても仕方がないので諦めた。
キップを買いに行った店内で偶然一人でサイクリングしている立命館大学の2回生K君に出合う。
一人テント泊でヘルシンキからバルト三国、ドイツを巡り、デンマークからスウェーデン、フィンランドに戻るのだそうだ。若いだけにタフだし意欲的な好人物だった。