台湾周遊自転車旅行 11.5 嘉義⇒鹿港

嘉義⇒鹿港

11月5日(曇りのち一時小雨)

◆阿里山鉄道森林鉄道嘉義車庫園区

嘉義を出発して直ぐに蒸気機関車が見えたので寄ってみると展示施設なのか「Arisan railway」の表示がある。

鉄ちゃんならよだれが垂れるほどの光景で、今でも現役で走っているのか時代を感じさせる幾つかの蒸気機関車、昔懐かしい回転式の操車テーブルがある。

懐かしいターンテーブル

そして、それらの向こうに多くの客車も停められており、「入っても良いのか?」と思いつつ写真を撮りまくっていると、慌ててスタッフが「そこを退け!」と言う。

立ち入りはOKだったが、今からこの線路上を復旧列車が通るので避けてくれということだった。

復旧列車は2週間後に再開通をさせるべく進んで行った。

阿里山鉄道のSL

◆見どころ満載の古都鹿港

鹿港は清の時代に発展した古都で台中からほど近い南シナ海岸にある。それだけに歴史を訪ねて見て歩くには事欠かない街であった。

街に入って最初に訪れたところは文武廟で、門をくぐると右手に文開書院、学問の府であった文祠、関羽を祀った武廟が並んで建っている。

いずれも立派なものだが、とりわけ文開書院は歴史を感じるに十分な趣きがあった。

文武廟

庭のベンチに座り、三つの建物を静かに眺める時間も悪くなかった。

その後は海の守り神である媽祖を祀った天后宮、敵の襲撃から街を守る構造の九曲巷、台北のそれとは違って落ち着いたたたずまいの龍山寺、鹿港民族文物館を見て回る。

静かな佇まいの鹿港龍山寺

その他にも鹿港には豊富な展示物の民族文物館、進士の館、古い街が残る九曲巷、天后宮など数々の見どころがあった。

◆人懐っこい野良犬

台湾では至るところに野良犬がいる。

野良犬というよりも地域猫ならぬ地域犬といった風で近所の人たちが食事を与え、店先などに侍っていても追い払うこともない。

文武廟の庭にも真っ黒な地域犬の親子がおり、親と子が順番に庭にある背の高い水甕に足をかけて水を飲んでいる。

水を飲む野良犬

そして頭を撫でてやると直ぐにお腹を出すのでさすってやると嬉しそうな仕草で答えてくれる。

どうやら近所の人たちに良く世話され、邪見にもされていないようで実にフレンドリーであった。

台湾では犬には狂犬病は発生していないがコウモリから狂犬病ウィルスが見つかったことがあるようなので、むやみに触らない方が賢明だと言える。(走行距離 78km)

◆台湾美味逸品

味わい深い豚三枚肉の丼物。好みの惣菜を三品選ぶと脇にのせてくれる。ありきたりの路面店だったがこの店一押しの丼のようで味は決して悪くなかった。

厚揚げも芋の葉の炒め物も美味かった。