自転車旅行5.28 マントヴァ⇒オスティリア

5月28日(快晴)

from Mantova to Ostiglia

マントヴァのホテルABC

マントヴァからフェラーラ間は地図で見ると110kmほどに見え、実際に走ると130km程度と見込まれ、一日で走る距離としてはちょっと厳しい。そんなに距離があるにもかかわらず、途中あまり大きな街が見当たらずホテルも少なそうで、どう走れば良いか思案のしどころだった。フロントでホテルを確認するとやはり小さな街で探すのは難しく、あいだの街ならオスティリアでの泊まりがお奨めという。

ホテルABCスタッフのアドバイスでこの日の目的地がやっと決まり、出発しようとすると予期せぬことにMantova名物のお菓子ズブリソローナをプレゼントしてくれる。直径25cmほどもある立派な円盤状のズブリソローナはたっぷりアーモンドのアーモンドが使われたサクサクしたもので、走っている時のカロリー補給にぴったりの甘い味だった。お菓子のプレゼントというサプライズだけでなく、中一日おいて二泊したホテルABCのスタッフはみんな親切で明るい人たちばかりで居心地は良かった。

走っている合間に少しずつ食べたサクッとして甘くいズブリソローナ

中庭に面したホテルの自室

サン・ベネデット・ポーの街での出会い

ポー川の堤防道を降りると直ぐに「イタリアの最も美しい村」サン・ベネデット・ポーに着く。アーチ門を潜ると村の規模に比べると不似合いなぐらい広大な広場と白地にピンクの壁のベネデット派修道院が見えて来る。その色合いからは陽気なイタリアらしい明るいイメージが湧いて来たが、白っぽい石でできた石畳の広場は強い日差しと相まって暑くてたまらない。

ベネデット派修道院

サン・ベネデェト・ポー近郊

ちょうど昼時なので持参のランチを何処か涼しいところで食べようと広場を見渡すと4軒のカフェがある。もちろん風通しの良い日陰で最も涼しそうなカフェを選んで、いつもの通り「飲み物をオーダーするからここで持参のランチを食べて良いか?」と話すが英語が通じない。すると隣席の一人がイタリア語で通訳してくれ、そして「日本の方ですか?」と日本語で話しかけてきた。お聞きすると某自動車メーカーの品質保証スタッフで地元関係者との商談中だと言う。都会でならともかく、こんな小さな村までに日本から出張し活躍しているとは思いも寄らなかったし、頭が下がる思いだった。

成型容器入りのカット野菜にハムを加えた野菜サラダとクラッカー、バナナ、ヨーグルトのヘルシーな夕食

自転車旅行5.29 オスティリア⇒フェラーラ

商談中の日本車メーカースタッフと遭う!小さな村のカフェ

野菜不足を補う食事

ヨーロッパの朝食は国によって違いはあるが、パンにハム、チーズなどの乳製品とコーヒー、ジュースが基本で野菜が出ることは少なく、昼も持参のハムとチーズのサンドイッチで済ますことが多くために、往々にして野菜不足を招いてしまう。

実際に苦しんだ経験があるので、野菜不足の環境下では自ら腸の健康維持に努めないととんでもないことになること必至なのである。

だから私はレストランで食事する時には出来るだけ野菜豊富なサラダディッシュを頼むことにしている。単なるグリーンサラダではなく、チキンやビーフ、ハムやチーズがトッピングされたもので、これで野菜だけでなく、十分なタンパク質も一緒に摂れるのでお奨めのものである。

もっと手軽でたっぷりの野菜が摂れ、加えて安く食べられるはスーパーマーケットのカット野菜を使うことである。1パック200〜250gのカット野菜とパックのハム、チーズやツナ缶を買い、それにパン、クラッカーや果実、ヨーグルトなど自分好みの夕食を献立すれば良い。

こんな食事を自分の体調に併せて摂れば、旅の間の健康管理はきっと万全になる。

(走行距離 66km)