自転車旅行8.03 コルウィンベイ⇒ウォリントン(イギリス)

大賑わいのチェスター

正直大いに焦った。考えてみれば夏の週末でどこもバカンス客と週末を楽しむ客で一杯だと思い知らされる。やっとの思いで取れたホテルはもうリバプールよりもマンチェスターに近いではないか。(走行距離 84km)

5号自転車道表示(黄色い看板は交通量が多い道を示す)

◆チェスターだけでなくリバプールでも宿が取れない

宿泊予定のチェスターの街に着くと週末の観光地らしく多くの人で賑わっている。インフォメーションに行くと、明日は競馬があるから市内だけでなく近郊の街も総て予約されているのでホテルもB&Bも一切紹介出来ないという。ねばっても仕方ないので「リバプールはどうか?」と聞くと大丈夫だと答える。どうせ明日行く予定でいたので電車で行けば良いと軽く考えていた。が、リバプールのインフォメーションも全く同じ対応で近郊のホテル、B&Bは総て予約で埋まっているから、相当遠くの街まで行かないと無理という。

公園になっている城跡

◆歩道を走る自転車

「日本だけが歩道を自転車で走る国」と揶揄されることがあるが、何も日本だけでなくイギリスでも歩道を自転車が堂々と走っている。しかしながら歩道を走る自転車は歩行者に注意を払っている。それと自転車が歩道を走る道では自動車の通過スピードは速い。道路状況に応じて歩行者、自転車と自動車の三者の最適環境を作り、より安全な交通を確保しようとしているのだと思う。何も一律にこうでなければならないというような杓子定規なものではなくマナーの問題のようだ。また交通量の多い道では自転車に乗る側も良く心得ており、蛍光色の視認性の良いウエアーを着て自らいっそうの安全を確保している。

加えて比較してみると、日本には余分な交通標識が本当に多過ぎることがよく分る。安全確保だけでなく分けの分からない力が余分なコストをかけさせているのではと勘繰らざるを得ない。

ヒースの原っぱの自転車道

海岸から丘に向けて右折する道が地図を見てもよく分らないので、オープンカフェに居合わせたロードレーサーの三人連れに聞くと、彼らはたった今チェスターから来たが丘を越えないで海沿いに、しかも交通量が多くない道で来たと言う。もちろん平坦で交通量が少ない道があるなら教えてくれと詳しい行程を聞き、丘を行かずにリバーディー沿いに進路をとった。

海岸沿いの自転車道

From Colwyn Bay to Warrington

8月3日(晴れ)

◆快適な走りの一日

コルウィンベイからチェスターへの走りは快適そのものだった。強い追い風に吹かれて5号自転車道は海岸沿いに走り、それからちょっとキツイ丘を越え、川沿いにチェスター入りするはずだった。