自転車旅行9.04 クノックヘイスト⇒グース(オランダ)
9月04日(晴れ)
◆レーサー集団との遭遇
北海沿いに走りブレスケンスから対岸フリッシンゲンに向けて進む。
海岸に面して湿地帯があるところで大きく内陸に向けて迂回している。
ロードレーシングを楽しむ「青い疾風」集団
迂回してきた小さな村の自転車ショップで空気を入れていると、突然40~50人ほどの大集団がコーナーを回って疾走して行くのに遭遇した。
揃いのブルーのレーサースタイルで相当なスピードで迫力満点で通り過ぎて行く。
決して若い人ばかりでもなく、年配も多い。
「今日は何かのレースか?」と聞くと、一言「毎日のレクリエーション」とこともなげに返ってきた。
この後も、のどかな田園の中で、疾走する色んなレーサー集団に追い抜かれたり、対向してゆく。
つくづく自転車が根強い人気スポーツだと気づかされた。
◆フェリーでオランダへ
ブレスケンスからのフェリーは20分でフリッシンゲンに渡る。
船内での自転車の固定の仕方が面白い。
駐輪スペースの手すりにぶら下がっているロープを自転車に巻き付け、それを締め上げて留めるのである。
このフェリーも、もちろん入管手続きをすることもなくオランダに入る、正確には入国?である。
これでスイス-リヒテンシュタイン-オーストリア-ドイツ-フランス-ルクセンブルグ-ベルギーと巡り8か国目。
そう思うと旅もいよいよ終盤である。
フェリー船内の駐輪スペース
オランダは風の国。常に向かい風を強く感じるのは気のせいだろうか。
きのう北海沿いに走り始めてから、ずーーっと風が強かったのでオランダのせいにするわけではないがそれにしても向かい風が強くて、しんどい。
◆数字を辿ると道が分かる
グース泊のつもりでいたが、一つ手前の街で泊まることにして、ホテルを探すが、この街にホテルはないと、にべもなく言われる。
いったん気持ちが切れてから、再び走り始めるのはきつい、きつい。
悪いことにうねうねと同じような道が円滑な進行を妨げる。
路肩に道路標識はあるが、スイスからベルギーまでの表示とは違って番号と矢印が書かれているだけで、さっぱり意味不明。
またもや地図不携帯のペナルティが課せられた思いだ。
観光に来ているという散歩中の夫婦に道を尋ねると手持ちの地図を見ながら、紙に81、82、52、69、68、44と書き写す。
そして、この番号の標識の指示に従って進んで行けば良いと言う。
ようやく番号の意味が理解できた。
つまり主要な分岐点にはそれぞれ番号が付けられており、矢印の方向にその番号の地点があることが一本道でなく同じような道が一面に広がっているところではこの方が便利なんだと。
(走行距離 90km)