自転車旅行7.22 グレンギャリフ⇒キラーニー(アイルランド)

From Glengarriff to Killarney

7月22日(雨のち晴れ)

◆天候不良につき

霧のような雨が降る憂鬱な朝で、天気が悪いと気分も乗らないものである。

予定はグレンギャリフから先の半島を巡り、天気や道路状況次第で適当にB&Bを探そうとゆっくり出発する。すると出発時には霧のように降っていた雨がだんだん強くなってくる。おまけに覚悟はしていたが坂道が続くし、進むに連れて更に雨が強くなり、眼鏡も曇ってしまう。

ここ2日間の天気予報は同じようなもので、無理して半島の先に行っても折角の景色が雨に霞んで何も見えない恐れもあり、そう考えると気持ちも乗らず足も止まってしまうものである。

撤収とばかりにグレンギャリフに戻るが下りでブレーキも良く利かなくなっている。ギアの調子、昨日抜け落ちたペダルのピン修理、ブレーキ調整などなど考え合わせ、結局自転車屋のあるキラーニーまではバスで行くことにした。

グレンギャリフへの道

◆バスは一日一便

インフォメーションで聞くとキラーニー行きのバスは一日に一便だけしかない。自転車積載についてインフォメーションに聞くと、運転手に断られることがあるので確かなことは言えないというので、輪行袋に詰めたらどうかと聞くと、にっこり笑いそれはOKだと。

今までの経験からすると列車、フェリーそして今回のバスと乗り物も国も違うが輪行はラゲージと同じ扱いなので基本的にお金がかからない上に載せることを拒否されることもなさそうなので積極的に使うべし!と心得た。

Eireannバス

車窓から

◆二泊三日の自転車修理

この街にも自転車屋は一軒だけしかないという。

前々から調子の悪いディレーラーの調整、ピンが飛んだペダルの修理、雨の坂道で多用してすり減ったブレーキ交換の三点を依頼すると、スタッフが前輪タイヤに穴が開いていてこれも交換した方が良いと言う。

そしていつまでに出来るか?と聞くと明後日だと言う!!旅の途中なので何とか早く出来ないかと交渉すると明日中ということで歩み寄ってくれた。時間のかかることと思いつつも、承知せざるを得なかった。(走行距離 16km)

グレンギャリフの海

バスはケンマレを過ぎるとどんどん高度を上げて行き標高300mを越える地点にまで上がる。ピークに差しかかると剥き出しの岩肌の褶曲した層が青々した草原の中に規則的に見え、その様は荒涼としつつも今までに見たこともなく心を魅了する景観でもあった。

あいにく雲が垂れ込め遠くを望むことはできないが素晴らしい自然の造作である。峠にある幾つかの素掘りのトンネルを越えると今度は延々と下りが続いている。