From Roscoff to Cork
7月20日(晴れ)
◆アイルランドの第一印象
午前9時過ぎになるとアイルランドの島影が見えるようになり、段々と大きくはっきりしてくる。
アイルランドの第一印象は高い山並みというものではなく、丘の連なりのように見え、なだらかでそんなに険しい様子ではない。
しかし街の家並みが眼前に見えてくる程に近づくと、道の傾斜の厳しさを表すかのように、隣り合う家並みの屋根の高さの違いが目に入る。
脚力に自信がある訳ではないので、やっぱりアイルランドは坂道の多い厳しい地勢なのかと少々心配な気持ちになった。
コーク夏のフェスティバル
公園での昼食
◆Cork夏のフェスティバル
街歩きでコークのメインストリートに行くと道路が歩行者天国になっている。大きな木製の滑り台を中心に遊園地が移動してきたような遊具やストリートパフォーマー、お土産やフード、ドリンクのショップなどが目一杯短い夏を楽しむお祭り騒ぎの場である。
今日と明日の二日間だけの夏のフェスティバルは子供も大人も楽しむ遊園地のようであった。(走行距離 26km)
高速道路並みのN40
◆フランス人夫婦(Alain & Martine Mollica)と昼食
てっきりレストランでランチをするのかと思ったら、彼らはランチを持って公園にでも行って食べようと言う。それってありだと思い、さっそく小さな店でパンやサラダを買い込み公園に行く。爽やかに風が吹き抜ける木陰の芝生に座り込み、楽しいランチの始まりである。
共に先生として働く二人は三週間のバカンスとしてアイルランドでのサイクリングを選び来たのだと言う。
テント泊を基本に天候の悪い時はユースホステルで泊まりながら走るつもりのようで、走るコースもよく似ているのでお互い情報交換をして、出来ることならどこかで再会しようといって分かれた。
長距離サイクリングのフランス人モリカ夫妻
コーク市内に近づくと更に交通量の多い道N40と合流するが、ここから先はまるで高速道路を自転車で走っているような気になる。フランスで経験した110km制限道路も怖かったがここはもっと恐ろしく感じるが、それもそのはずで、このN40は直ぐ手前で高速道路とつながっていたのだ。
何とか市内に辿り着いて三人ほっとし、一緒にインフォメーションに行き、お昼を一緒に摂ることにする。
坂の勾配がきつそうな街並み
◆みんなで走れば怖くない
フェリーの着いたコーク港はコーク市内まで20km程もある。しかしながら、今日はコークに泊まる予定でいるし、慌てずゆっくりと最初のアイルランド走行をしようと走り出すが、そんなに交通量の多くなかった道はすぐに車の多い二車線道路それも100km制限の道になる。
車の少ない別の道を探そうかと迷っていると同じような装備の二人連れが走って行くし、反対車線を地元のロードレーサー達が走って行くのが見えたので、二人の後に着いて走ることにする。途中で一度止まって言葉を交わすと二人は同じフェリーで来たフランス人夫婦だった。