自転車旅行9.01 ベルリン⇒ポツダム(ドイツ)
from Berlin to Potsdam
9月1日 (晴れ)
◆思いがけないところへの寄り道
ポツダムへは戦勝記念塔から真っ直ぐ西に延びる6月17日通りを行き、川にぶつかったら左折し、そのまま成り行きでグローセルヴァン湖沿いに行けばポツダムに至る。
地図は持っていなかったが、旅行出発前にルート決めする際にgoogle mapで、繰り返し見ていたので大きく迷うことのないルートであった。
途中の道路標示にオリンピックスタジアムと、それもほんの600m先とあるではないか。そしてそれはベルリンに来る時ラルフがお奨めの場所の一つとして挙げたものでもあった。
1936年ベルリンオリンピックのスタジアム
そこはまさに1936年に開催された「ヒットラーのオリンピック」の会場であり、思いがけない寄り道だった。心残りは翌日のライブ準備のために入場することは叶わなかったが70数年前に建てられたものとは到底思えないスタジアムの外観はしっかりこの目に収めた。
◆思いがけない遭遇
ポツダムに向かう途中のグローセルヴァン湖畔の道はこんもりとした林の中を右手に湖を見ながら走る風光明媚な道であった。
グローセルヴァン湖畔の道
この道はレーサー達にとって格好の練習コースのようで、多くの自転車が行き交っていたが、私にとってはアップダウンがけっこう厳しい道だった。
街の手前の最後の長い坂を乗り越え、橋を渡って市内に入りしばらく走ると、対向車線からにぎやかな車列が現れる。
消防関係車両、それも退役した古い車両のパレードのようである。車列の車には子供も交えて一般人が乗っている。運よく観るのも、乗るのも楽しいパレードに遭遇したようだ。
◆ポタリングinポツダム
ポツダムの観光ポイントは何と言っても華麗で広い庭園で知られているサンスーシ宮殿と、ポツダム会議が開催されたツェツィリエンホーフ宮殿の2カ所である。
最初の訪問はちょっと街外れにあるツェツィリエンホーフ宮殿だった。「宮殿」という言葉から想像するイメージと違って、歴史を刻み込んだ雰囲気の大邸宅という趣きで、自然豊かな湖畔に面して庭園が広がっている。邸宅のような宮殿を観てから、庭園に付けられた散歩道を自転車で散策する。
ツェツィリエンホーフ宮殿
トルーマン、チャーチル、スターリンといった首脳達で、第二次世界大戦後の姿、形を決めた会談がなされたとは思えない程質素で不釣り合いなところに思えた。
次に、広すぎるほど広いサンスーシ宮殿の庭園をのんびりポタリングで回るが、ここも自転車で巡るのがお薦めである。実際に庭園内のあちこちにある
建物を巡るために多くの人は自転車に乗っていた。