自転車旅行8.20 ウィーン(オーストリア)滞在
8月20日(晴れ)
◆リングを早朝ポタリング
仲良くなったホテルスタッフと話していると、早朝に旧市街を取り囲む「リング」を自転車で走ると、爽快な上に静かなうちに主なところを回れるというので、朝食をキャンセルして7時前に出発する。
往路でヴィナー通りから市立公園を横目にカールスプラッツに出て美術史美術館⇒マリアテレジア像⇒ウィーン自然史博物館⇒国会議事堂、市庁舎⇒ウィーン大学と順々にリング外側だけを見ながらヴォティーフ教会まで来た。
教会前のカフェでウィンナーコーヒとペストリーで腹ごしらえし、折り返してブルク劇場⇒王宮庭園、モーツアルト像と復路で内側を見て、内側に折れてホーフブルク宮殿へと巡った。
目ぼしい観光ポイントをほんの3時間でゆっくり、しかも疲れ知らずで巡ることができる自転車は実に便利な乗り物であった。
風に当たりながら走るだけに街の雰囲気もじかに肌で感じる気分になる。
マリア・テレジア像
ブルク劇場
ヴォティーフ教会
◆久々の日本人
ひとしきり観光した後、そのままヴィナー通りに沿ってシェーンブルン宮殿に向かう。
この道は右へ左へと曲がりくねった自転車道であったが、行き先は的確に路面標示してあるので迷う心配はなく宮殿に着いた。
宮殿の庭園で誰かに写真を撮ってもらおうと探すと日本人らしい男女がいたので、お願いして写真を撮ってもらう。大阪から来た医学生とのことであるが、何せ久しぶりの日本語?だけに一緒に昼食し、楽しくおしゃべり。
シェーンブルン宮殿よりも出会いが思い出になった。
シェーンブルン宮殿
再び市内に戻りヴェルヴェデーレ宮殿に向かうが、まったく手持ちのユーロがなくなってしまった。
両替をしなければと思いつつ、ついつい遊びを優先し底をついてしまったのであった。
手持ちの日本円を両替しようと走っていたら、高級ホテルが目に入る。
ここなら多分OKと考えフロントに行くと、宿泊者でないとダメ!とつれないことを言う。
粘ってもダメ!諦めかけたその時、日本人親子がご帰還。
そうだ代わりに両替してもらおう。お願いするとお母さんは訝しげに私を見て後ずさりして行くではないか、まるで不審者を見るように!
それでも娘さんが理解してくれ、やっとユーロをゲットできたが、早めの対応をしなければと反省しきり。
やっとお目当てのクリムト「接吻」があるヴェルヴェデーレ宮殿へ。入館チケット売り場で先ほどの親子と再会するではないか、お父さんもおられて、不審者を見て笑っている。