自転車旅行8.14 名古屋 ⇒ ブダペスト(ハンガリー)

ちょうど夏休みで帰省中だった息子夫婦に、自転車と一緒に車で空港まで送ってもらう。

ブダペストへはフランクフルトを経由してルフトハンザ航空で行く。

ルフトハンザは自転車を梱包せずにそのまま運んでくれるので便利な航空会社なのである。

そして今回の旅のチケットは23日間とそんなに長くないので、変更もなしで大丈夫だろうとFIXにしていた。

搭乗手続きを全部済ませ、コーヒーブレイクをしていると場内アナウンスで呼び出しがかかった。

「?」だろうとカウンターに行くと自転車積載の事前予約がなかったので、急ぎ手配したが、帰りのザルツブルク⇒フランクフルト間が現時点では確定できず、数日かかるとのこと。

分かったらメールで連絡してくれるというが、自分のポカとはいえ最初からちょっと嫌な予感がする。

もし、載せられないとなれば別の方法を考えなければならない。

ちょっと道が・・・

ブダペストの入国手続きは至って簡単。荷物と自転車を受け取れば即出口といった具合である。

乗り場に行くとちょうど入ってきたのが自転車をそのまま積めるワゴンタイプのタクシーでラッキー!何もかもここまでは予想外に順調である。

ところが、乗ったタクシーがやたらめったら飛ばすので、怖い怖い。運転手は私にお構いなしに、これが普通だとばかりに疾走する。

8月14日(晴れ)

最初から嫌な予感

夕方のブダペスト空港からホテルへの道

のっけから驚きだが、この国では自転車に乗るのが怖いことかもしれないし、できるなら、こんなドライバーが運転する車と一緒の道を走りたくないものだ。

道路コンディションも見る限り、そんなに良くなさそうである。歩道は車道に余裕があるところだけのようだし、路面は継はぎだらけ、かまぼこ状のもり上がりや、穴が開いているところもある。

ほんの30分余りの経験だけで判断してはいけないが、明日からの走りがちょっと不安になった。

国のイメージを下げるぼったくりタクシー

フロントに置いてあった地図を見るとドナウ川までは2.5kmぐらいなので街の様子を見がてら歩いて、夜景を見に出かける。川辺まで来ると対岸ブダの丘に上に王宮が、ドナウ川には重厚なくさり橋がそれぞれライトアップされて威容を誇っている。夜にもかかわらず「ドナウの真珠」といわれる景観を見る観光客は多く、夜のクルーズ、街歩き、食事と思い思いに楽しんでいる。

しばし街の雰囲気を味わいながら歩き、ここに来たら食べようと決めていたハンガリー名物のグラーシュを食べて、引き返すこととした。

ハンガリー名物のグラーシュ

街の至るところに客待ちのタクシーもいる。空港からホテルまでの料金もそんなに高くなかったので、タクシーで戻ることにした。

が、ぼられてしまった。一台のタクシーをつかまえたがドライバーは直ぐに発車せず、何か運転席の脇に手を突っ込んでごそごそやっている。

そして発車すると料金メーターはどんどん上がってゆく。

おかしいと思って問いただすと、夜間料金だからとか、市内の近距離は乗り始めはメーターが早く上がるだとかグダグダ言う。もう降りるから止めろといってもホテルまで行ってしまう。挙句の果てに正規料金の4~5倍と思われる料金を寄こせ、それに、チップも寄こせと。

ふざけた話だ。むろんチップは一銭たりとも絶対払わないので、釣り銭はきちっと返せと。いやはや初日からいろんな経験をさせてくれるものだが、この人は確実にこの国の価値を下げている。

⇒翌日(8.15)へ