台湾周遊自転車旅行 11.3 台南⇒嘉義

台南⇒嘉義

11月3日(曇り)

◆北回帰線

嘉義に入る手前で道路を跨ぐアーチ型の構造物が見えてくる。

ここは北緯23度26分地点で熱帯と亜熱帯を分けるところで、夏至の正午にここに立つと、真下に自分の影が来るのであたかも影がなくなるようになるそうだ。

ここから真っ直ぐ真南に行くと瑞穂付近で通ってきた23度26分地点があると思うと、たった5日前のことであるが懐かしい。

同じ北回帰線を越えるにしても地勢は全く違う。

ここが退屈な位に平らな地形であるのに比べ、太平洋岸では橋を渡ってちょっと長いカーブを上り切ったところだった。

そして北回帰線を越えるのに合わせたように、道端の温度表示は32℃を示しておりこの日は亜熱帯に位置していることを想わせるように暑かった。

◆翌日の行動に合わせたホテル選び

阿里山鉄道が運休中なので、明日の阿里山行きはバスで行くのである。

もちろん自転車で行くことも可能だし、できれば行きたいが私には手が届かないほど難しい。

そういう訳でこの日のホテル選びの最優先事項は「バスターミナルに近いところ」でピッタリのホテルが道を隔てただけの場所にあった。

道を渡るとターミナルという駅前立地のホテル

荷物を解いて、早速バスターミナルにチケットを買いに行くと、午前中に自転車を載せられる大型バスは朝一番6時10分だけという。

70kmほどある阿里山までの運賃は250元と距離の割には高くはなかった。

嘉義駅

確認を終えてホテルに戻り、明日の早い朝に備えて輪行袋に自転車を詰め、朝食時間前の出立なので、別仕立ての食事を依頼し準備は万端整った。(走行距離 66km)

◆台湾美味逸品

台南郊外の官田辺りが名産の「菱角」。茹でた菱角を剝くと、白い実が出てくる。ほっこりとほのかに甘い栗のような素朴な味。二つのくちばしが両端にあるような特徴的な形が面白い。

嘉義への途中で入った食堂の品々。ニンニク風味にちょっとピリッと辛い唐辛子の風味がマッチした逸品、豚肉と野菜の炒め物、イカの炒め物、揚げた海老練り物にハマグリのスープと贅沢三昧。