自転車旅行 7.15 エーインゲン⇒グーテンスタイン

7月15日(くもり後晴れ)

from Ehingen to Gutenstain

◆アットホームなホテル

きのうチェックインした時、生後9か月の娘を抱いたママが受付係だった。オーナーのお婆さんが出かけているので子供の面倒を見ながら留守番をしているのだと言っていた。私にも同じような年頃の初孫がいたので、あやそうと近づくと人見知りする時期なのか大泣きされほうほうのていで退散していた。

この朝はオーナーお婆ちゃんに抱かれ近づいても泣くこともなく機嫌良さそうにしてくれる。お婆さんに昨日の出来事や自分の孫の話をすると、親切にもコーヒーを持ってきてくれて次から次へと話が途切れない。そして私がドナウ上流域に向けてのサイクリングマップが無いか尋ねるとあちこち探してくれ、普段は棚に沢山あるようだが生憎欠品させていると申し訳なさそうに言う。すると思いついたように奥に行き、バイクラインの立派な地図を持ってきて、これを持って行けと。部屋も良かったがアットホームな雰囲気が素晴らしいホテルだった。

窓からの日差しが明るく快適だったホテルの部屋

◆リカベントでGO!

リカベントが対向して来るのが見えたので一枚写真を撮ろうとカメラを向けるとニコニコしながら停まってくれた。ベルリンから来た夫婦でソーシャルワーカーをしている妻が取った三週間の休暇?を利用して走っているのだという。聞くと、リカベントに乗った55歳の夫はお金を稼いで働くよりも自由に好きなことをして毎日を過ごしたいと言い、既に退職したのだと言う。そんな二人は笑顔を絶やさない素敵な雰囲気を持っており、お互いを認め二人で楽しんでいる。人の価値観も生き方も様々あるが決めきった枠にはまらない素敵な二人だった。

格好良くリカベントを乗りこなすご主人と後をにこやかに走る奥さんの素敵なサイクリング

◆間違いだらけだった宿探し

出発が遅かったことと道草が長かったことから午後二時半頃にようやくジークマリンゲンに着いた。50キロ以上先のトゥットリンゲンまでは無理にしてももう少し先に進みたい気持ちだったので早速今朝もらったバイクラインの地図で確認してみると、この先ドナウ川は両側に迫る山の間を蛇行しながら進んでおり、大きな街もトゥットリンゲンまでない。

バイクラインの地図はルート表示だけでなく、舗装の有無、区間距離、坂の有無と勾配の大きさなどの道路情報に加えて、レストランやホテル、自転車屋など街にどのような施設があるかも表示されている便利なものである。

見るとあちこちの小さな村にも泊まれる施設はありそうなので行けるところまで行き、そしてホテルを探すことにした。

そしてグーテンスタインまで来て街案内の看板を確認すると何軒もホテルが表示されているので探すが営業中は一軒だけ!それも設備が貧相でwifiもできないので一度はスキップしたホテルだけだったが、更に走って他の街に行っても同じ状況も知れないと考えるとそれ以上進む意欲は湧かなくなった。

それにしてシャワー室は後から部屋の一角に設えられ、コンセントがないので充電もできない、廊下を人が歩けばバタバタ音がする酷い宿だった。

(走行距離 89km)

ここまで遡るとドナウ川もどこにでもある小川のようになる

自転車旅行 7.16 グーテンスタイン⇒デナウエッシンゲン