台湾周遊自転車旅行 10.28 台北⇒礁渓
台北⇒礁渓
10月28日(晴れ)
◆台湾周遊へ出発
いよいよ台湾周遊サイクリングのスタートである。
これから10日余りをかけて太平洋岸沿いに南下し、台湾第二の都市である高雄を回り、そこから反転して大陸側を北上して行くのである。
どんな旅ができるのかワクワクしながらラッシュアワーの前に市街地の道を抜けるために朝7時半にホテルを立つ。
もう通りなれた中山北路から河原の自転車専用道に出て、そこからは初めてとなる基隆方向に向けて走る。
台北市内を東に向けて伝統ある円山ホテルを左に101タワーを右に見て自転車専用道路を進み、一時間ほどで台北を抜ける汐止に着いた。
格式ある円山ホテルを見ながら走る自転車道
ここからは一般道を走るのであるが、週初め月曜日の通勤途上のせいなのか多くのオートバイが走っている。
台湾は日本とは違って右側通行なので左折信号待ちでは直進レーンと左折レーンの間に自転車を停止させ、信号が変わったと同時に左折するのであるが、前後左右を多くのオートバイに囲まれ、そのエンジン音と独特の臭いの中を四方に注意を払って進んで行く。
なかなかエキサイティングな気分にさせてくれるが、お互い十分に注意を払っているので怖いなどとは思わない。
出勤途上のオートバイと一緒に信号待ち
しばらく走り郊外に出ると幾つか緩やかな坂道になる。
太平洋岸に出る道は他にもあるようだが、Katsさんが私たちの脚力を考え、ありがたいことに易しい山越えの道を選んでくれていた。幾つかの坂を越え、トンネルを抜けると太平洋岸の北部浜海公路(2号線)に出るのであった。
路肩が十分ある北部浜海公路
海岸沿いの2号線はこれ一本だけの道だけに交通量は多く、それも大型車が多かった。それでも路肩が広くとられている所が多いのか恐怖感を感じることはなく、移り変わって過ぎ去る海や山の景色を見ながら快調に走ることができた。
奇岩が続く海岸風景
◆廃線の旧草嶺トンネル活用のサイクリング道
新北市と宜蘭県にまたがって既に廃線になり、今ではサイクリング道として活用されている旧草嶺トンネルがある。
トンネルの全長は2kmほどあり日本統治下の大正末に造られた当時としては最長トンネルと言われたもののようである。
鉄道をイメージしたレールと枕木が描かれたカラフルな路面をゆっくり走って行くと、ひんやりとしたトンネル内がわずかに下っている感覚が伝わってくる。
ここを走るのを楽しみにしている多くの観光客とも行き交い、トンネルを抜けると沖合に亀山島を望む太平洋の雄大な景色が出迎えてくれた。
亀山島が見えるトンネル出口の景色
◆好奇心旺盛な台湾おばさんにいじられながらの電車移動
Katsさんには事前に予め私達の弱い脚力を想定して一日当たり80km位を走るような設定をお願いしていた。
旧草嶺トンネルを抜けると走行距離がおよそ80kmになったので石城から電車で今夜の宿泊予定地礁渓まで移動することにした。
無人駅「石城」
鄙びた無人駅の石城から電車に乗り込むと、丁度その車両には20人ほどの元気なおばさん方が座っている。
Katsさんによると私達と同じように旧草嶺トンネルで遊び、礁渓の日帰り温泉に入り、その日の内に台北に戻るという。
みんな好奇心旺盛でこちらを見ながら大声で何か話し爆笑の渦ができる。言葉が分らないがどうもいじられ笑いの対象になっているようだ。
何とも好奇心旺盛で愉快な人達でこれが台湾人の気質だという。(走行距離81 km)
電車で乗り合わせた元気おばちゃんたち
◆台湾美味逸品
礁渓の夜市で食べたカエルの。生まれて初めてのカエルだったが、少々濃いめの味付けで鶏肉のような味。
ぶつ切りなので小骨が多いのがちょっと食べにくいものだった。
その他の副菜やスープも美味だった。