自転車旅行6.10 ニヨン⇒リヨン
6月10日(曇り)
from Nyon to Lyon
◆ジュネーブのランドマークは大噴水
上弦の月のような形をしたレマン湖はニヨンを出て西に進むにつれて湖の幅が狭くなるので立ち並ぶ家並みが一軒一軒見えるほどはっきりしてくる。
また、この辺りはスイスとフランスの国境が入り組んだエリアなのでニヨンの対岸はフランス領であるが西に行くとスイス領になりジュネーブもその端にある。
湖岸沿いの公園のように多くの木立の間を走りジュネーブの街に入ると通りの右手には重厚な建物が林立し、左手にはレマン湖と一際空高く水を噴き上げる大噴水の圧巻の景観が見えて来る。湖岸に行くと数ある桟橋には無数のヨットが係留され、その間を白鳥や鴨が遊弋している。そして対岸には大噴水の真下にまで行ける突堤が突き出ているので湖岸をゆらゆら走って向かう。突堤まで来ると「シュー」という噴水を噴き上げる大きな音が聞こえ、突堤を歩いて行くと冷たい噴水からの水しぶきが吹きかかりずぶ濡れになる。
大噴水を楽しんだ後は粋なことにピアノ演奏を聴くことができた。湖畔に置かれたピアノを散歩に来た人たちが即興で奏で楽しんでいるのが絵になっていた。
ジュネーブの大噴水
湖畔のピアノ
野鳥が群れるレマン湖畔
モンブラン橋を眺めるジュネーブの景色
◆スイスの印象
スイスの第一印象は「暑い!」だった。イタリアの旅程を繰り上げ5月にスイス入りしたので、何らか寒さ対策が必要なのではと考えていただけに全くの想定外だったと言っても過言ではなかった。旅の間に温暖化の影響を感じることは度々あったがスイスでの体験はシリアスなものだった。
もう一つの印象は「高い!」だ。標高の高さではなく、物価の高さだ。エコノミーな旅をする身には応えるし所詮財布のひもを締めざるを得なかった。
肝心の自転車道の多くは滑らかに舗装された道が続き、案内表示も適切にされているので走るには快適であったし、何より山と湖が織り成す絶景が楽しみを与えてくれた。(走行距離 41km)
ジュネーブ発リヨン行きの列車
車窓からの景色