自転車旅行9.12 プラハ(チェコ)

in Prague

9月12日 (雨)

さよならHenk&Edith

HenkとEdithが今朝帰るので、最後に一緒に朝食をしようとダイニングルーム集合する。彼らは電車でドレスデン、ライプツィヒを経てヴィッテンベルクまで戻り、そこに駐車してある車で8時間、750kmを走ってアムステルダムまで戻るのだと言う。

それにしても「旅は道連れ」と楽しい時間が過ごせ、良い思い出ができた。特にHenkの走り方は参考になった。彼は車の往来への注意や右左折時はもちろん路上の状況に応じて的確に手信号で知らせてくれ、迷いそうな分岐では地図だけでなく、道行く人に聞いたり街にある手がかりを元に慎重に方向を決めて走る。休憩の取り方も走る時には一気に走り、休む時は休む時で街をゆっくり楽しむなどメリハリのあるものだった。

仲良いカップルHenkとEdith

別れ際に、オランダにはもっともっとサイクリングに素晴らしいところがあるから遊びに来いと言って、雨の中を完全装備でプラハ中央駅に向けて走り去った。

プラハ空港へ

今日最初にやるべきことは航空券の日にち変更である。天気が良ければポタリングで普段着のプラハを見がてら空港を往復するつもりだったが残念ながら雨である。

しかし、前向きに考えればプラハで地下鉄とバスに乗れる!訳である。

先ず旧市民広場近くの地下鉄スタロムニェスツカー駅に行ったが、ホームまでがやたらに深い。驚くほど深い上に無機的で何の飾りっ気もないエスカレーターでホールに来ると、太い柱というか、必要最小限のトンネルを掘ってホームにしたような頑丈なもので、おそらく東西冷戦時代に核シェルターを兼ねて造られたのだろうと想いを巡らせた。

地下鉄スタロムニェスツカー駅の長いエレベーター

乗り換えたバスは通勤客でいっぱいの状態でやっと最後に乗ることができたが、これが運良く眺め最高の最前列で郊外の街を見ながら空港に向かう。

学割でコンサート

プラハの旧市街を歩いているとあちこちでコンサート、オペラ、人形劇などの呼び込み、ビラ配りをしており、あっという間に10枚ほどのパンフレットが集まった。

昨日はクラシックを聞いたので趣向を変えて、チェコで最も名の知れたギターリストのコンサートに行くことにする。

会場のティーン教会の裏手のスタジオギャラリーに行くと一人の青年がチケットを売っている。持っている価格リストを見ると学生割引があるので、ダメもとで学生だと言うとあっさりとOK!と。そして時間を聞くと時計代わりにサイクルメーターを見るではないか。

夕暮れのティーン教会

聞くと彼も自転車が趣味でよく乗っていると言うので、昨日の「恐怖の道」のことを話すと、そこはスリリングな道で行く知られているし、良くそんな多くの荷物お積んで走ったなと笑う。やっぱり怖いはずだ。

コンサートが始まる頃には芸術作品で飾られたスタジオは観客で満席になるが私以外は見事なまでにすべてが夫婦連れ!である。

教会でのクラシックコンサート(9月11日)

去年ウィーンから列車でプラハに来た時に「今度プラハに来る時には是非自転車で」と考えたように、次回三度目のプラハに来れる時には「夫婦で是非来なければ!」と思うのであった。

カレル橋から望む雨のプラハ城

(走行距離 0km)

翌日(9月13・14日)へ