自転車旅行 7.17 ドナウエッシンゲン⇒ストラスブール
7月17日(晴れ)
from Donaueschingen to Strasbourg
◆列車で越えたシュバルツバルト
シュバルツバルト(黒い森)はこの旅で走って来たドナウ川の源流であり、分水嶺の西側はネッカー川などを経て流れ込むライン川の源流でもある。
酸性雨で豊かな森が枯れるという環境問題でこのシュバルツバルトを知り、以来機会があれば来てみたいところでもあった。
ドナウエッシンゲンを発った列車はだんだんと高度を獲得しながら進み、森も徐々に険しさを増して行く。車窓からの森の景色はいつまでも見飽きることなく列車旅はあっという間に過ぎオッフェンブルクに着いた。
ここからストラスブールにはケールに向かいライン川を渡れば行ける。距離にして20キロもなさそうなので列車を乗り換えるのでなく、自走して向かうことにした。
車窓からのシュバルツバルトの風景、トウヒの木の森が続く
オッフェンブルクから名前も知らない川沿いにケールに進む
◆待望のストラスブールへ
ドイツ領ケールの街にかかるライン川の橋を渡るとそこはストラスブールで、橋を渡っただけで交通標識などのデザインが何となくフランスっぽい感じが伝わり国境を渡ったという実感が湧いてきた。
フランス領でありながら色濃くドイツ文化を反映したアルザス地方の中心ストラスブールに来る機会はライン川サイクリングの途中で寄る予定だったが訳があってスキップしていただけに幾ら急いで帰国するにしてもここは寄ってみたかった街であった。
ライン川を渡るとそこはフランスだった
ホテルからポタリングを楽しみながら行くと、さすが世界遺産の街だけあって素晴らしくストラスブールのランドマークである大聖堂、ドイツ風の木組みの家と川の流れが調和したラ・プティット・フランス地区、旧市街など見所がいっぱいある。
生憎この日は30度をはるかに超すような暑さであったが、古い木組みの家を見ながら川沿いのカフェの木陰で飲むコーヒーは最高だった。
ストラスブール大聖堂・高すぎて見上げるばかり
木組みの家
警察官も格好よく自転車で巡回!している
木組の家や川を見ながら木の下でコーヒーブレーク。通り抜ける風がさわやか
◆まずかったスキポールへのチケット購入
翌日の行動を考えストラスブール駅に最も近いホテルにチェックインを終えて駅に行き、アムステルダムへの列車を確認すると、ちょっと朝早いが7時13分発のTGVでパリ東駅に行き、北駅から乗り換えてアムステルダムに行けばその日の内に空港に行けると言う。
想定していたドイツ側をライン川に沿って行くのではないが、この行き方もあるのかと大きな疑問も持たずにチケットを購入したが、後々悪い選択だったことに気づかされる羽目になる。
(走行距離 31キロ)
ストラスブールの駅は歴史的な建物でできているが、大きなドームで全体が覆われていた