自転車旅行9.28~29 フィッシャムエント⇒名古屋

9月28-29日(晴れ)

from Fischamend to Nagoya

◆最後の仕事はお土産の買い出し

別の便で帰国するYajiさんの出発時間は早いので早々に宿を出たが、私には最後の仕事、土産品の買い出しがあった。朝食を済ませてから1キロほど空港寄りのスーパーマーケットBILLAに行く。旅の途中での買い物は自転車旅ではお荷物になるので、家族や友人へのお土産の買い出しは最終地点でするのが毎回恒例である。旅をしながら作ったお土産品の贈り先メモを見ながらする買い物のほとんどは食品になるので、今では値段の高い空港売店で買うことは全くせず専らスーパーで済ますようになった。販売する側も心得たもので観光客が多く立ち寄りそうな立地のスーパーにはお土産品にふさわしい品物がきちんと品揃えされているので安いだけでなくほとんどの物が揃って便利なものである。

ありきたりの物になってしまうが、今回はチョコレート、コーヒー、チーズ、シーズニング、フレーバーソルトなど買ったが、ちょっと買い過ぎてしまう。ホテルに戻って収納しようと試みるが二つのサイドバッグだけでは入りきらず、予備に持っている折り畳みリュックにも目いっぱい入れて背負う羽目になった。

◆エンド金具は拾った小枝

空港で最後にする作業はもちろん自転車の輪行バッグへの収納である。昨夕朝が早いYajiさんは限られた時間で輪行バッグ詰めするためにホテルで予行演習をしていた。その時にYajiさんは両輪ともにエンド金具を装着するが私は後輪だけだと言うと前輪にも付けた方が良いし、持ってなければ応急処置として小枝を削って嵌めれば良いと的確なアドバイスをくれた。ホテルから空港まで行く道路脇にある林の一角で適当な太さの小枝を探す。林には思っていた以上に多くの枝が落ちている。その中にあった枯れ枝を選び、空港でエンド金具を作ることにした。相当早めに空港に来ただけに時間は十分ある。早速手持ちのカッターナイフで鉛筆を削る要領で小枝を削る。空港のオープンスペースで削ること15分、どう見ても枯れ枝だったが削るに連れて小枝の中身は生木のように生き生きとし美しい木目も現れてきた。思いもよらなかったが、拾った枯れた枝が削るに連れて華麗に変化し、削った部分に木の持つ強い生命力を感じた。(走行距離 6km)

◆チューリッヒ⇒ウィーン間は一押しのサイクリングコース

ブログを書いた時点で10回走った欧州自転車旅の中でこのチューリッヒ⇒ウィーンは最高のサイクリングコースで是非走ることをお奨めしたいと思う。今回4週間かけて途中オプション的にチェコへの列車旅やウィーンを突き抜けてノイジードル湖を巡ったがコースの基本コースであるチューリッヒ⇒リヒテンシュタイン⇒サンクト・アントン・アム・アールベルク⇒ザルトブルク⇒ザルツカンマーグート⇒リンツ⇒ドナウ川に沿ってウィーンの旅は●難易度の低いコースの多くには走りやすい自転車道が整備され、宿泊施設も多くて物価の高いスイスを除いてリーズナブルな宿泊料金で泊まることが出来る。●アルプスやチロルの山並みとライン、ドナウ川や氷河湖が織りなす景観、中世を想起させる街の景観など多くの世界遺産もあり、どこも絵葉書を切り取ったような風光明媚な景観に恵まれている。●旅行日程に応じて様々なオプション旅が出来る。リンツからチェスキークルムロフ、ウィーンからプラハへの列車旅、チューリッヒからスイス各都市へのツアーなど多様なものがある。もちろんウィーンなどでのコンサート鑑賞も良いものである。

自転車旅の楽しさも風光明媚な観光も楽しめるコースとしてお薦めのものである。