自転車旅行6.12 名古屋 ⇒ ミュンヘン

6月12日(晴れ)

いざ、初めての海外サイクリングへ

いよいよ初めての海外サイクリングの始まりである。

メンバーは各々の自転車を前日の間にNobさん宅に持ち込んでおり、それを全部を積み込んだ車で中部セントレア空港に向かう。

Nobさんは仕事用にハイエースを使っており、仲間同士が自転車旅で移動する際にはいつも利用させてもらっており、今回も使わせていただいたわけである。

これは至極便利であり、もし自転車を運ぶ車がなければ、宅急便で空港宛に先に送っておくか、輪行袋に詰めて持ち込みか、いずれにしても面倒なものである。

メンバーと空港で落ち合い、自転車を引いてゾロゾロと受付カウンターに向かうが、6人が自転車を引いてロビーを歩くとけっこう目立つものであり、「えーーっ、何なの?」という視線を浴びる。

今回の自転車旅ではルフトハンザ航空を選んだ。

この航空会社は自転車を梱包なしで、そのまま積めるということが決め手になり、フランクフルト経由でミュンヘンに飛んだ。

自転車の積載費用は片道150ユーロかかったが、梱包せずに安心して任せることができるという訴求ポイントが初めての経験をする私達には大きな魅力であった。

チェックインカウンターで普段どおりにチェックイン手続きを済ませるが、自転車だけは空港ロビーの端っこにある特殊荷物専用コーナーで受け付るとのことで、またまたゾロゾロと自転車を引いて向かう。

預け入れ手続きは至って簡単で、係員からペダルを外し、エアーを抜くように指示されるが、後は自転車を目視するだけであっけなく終わる。

自転車の荷物検査風景

べダルについての話であるが、何と言っても脱着ペダルがお奨めである。

こういった時だけでなく、自転車の盗難が心配な時などにもべダルを外しておけば、少なくとも乗って行くことはできないので盗難リスクは小さくなるはずである。

チューブのエアー抜きもほんのちょっとだけで済ますのが良い。

というのは、飛行機の貨物室はきちんと与圧されているので、まず破裂することはないことと、さらにぺちゃんこになるほど多く抜いてしまうと、到着ロビーでエアポンプを使わなければならずけっこう面倒になるからである。

何故フュッセンから出発?

初めての海外サイクリングルートは計画の早い段階からロマンチック街道を終点とされているフュッセンから起点とされているヴュルツブルクに向けて走ることと決めていた。

メンバー全員が走力の弱いサイクリストとの自覚から、少しでも標高の高いところから低いところに向けて走り、脚力への負担を少しでも軽くしようとの思惑であったが、冷静に考えればフュッセンとビュルツブルクの標高差は660m程度で、一日当たりにすれば大したものでもなく、フュッセンに向かって走っても影響するほどではなかった。

フランクフルト空港内のルフトハンザ機

ミュンヘン空港には夕方に到着し、そのまま空港内のホテルに泊まった。 飛行機の到着遅れの可能性もあることや初めての自転車旅の初日から移動、宿探しといった無理は避けようと、予め空港内のホテルを予約してあった。

事前予約のホテルはこの日と翌日のミュンヘン市内の二泊だけで、その他はすべて走りながら着いた先で宿を探し、泊まる計画であった。

自転車旅では道のアップダウン、雨や風、メンバーの体調など条件次第で走る距離が大きく変わるので予約しずらいものである。

そうかといって予約なしで行動する場合、泊まるために向かった街で宿をゲットできない恐れもあるので、毎日の行動は朝のチェックアウトは8時過ぎで、目的地でのチェックインも2~3時頃と前倒しで進む。

何せ初めての経験だけにもし泊まれなかったらという不安が先だった。

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