自転車旅行6.16 フュッセン ⇒ シュタインガーデン
6月16日(雨のち晴れ)
◆雨のロマンチック街道
今日からいよいよ「ロマンチック街道サイクリング旅」が始まるというのに残念ながら天気は最悪で、それもかなり強い雨である。
雨装備で先ずはノイシュバンシュタイン城に向かう。
途中スリップして危うく転びそうになるなど幸先は良くないが、雨の中を勇んで走り出した今日という日は後々まで記憶に残る一日だろうと思いつつ走る。
ノイシュバンシュタイン城は雨にも関わらず、人また人で入場制限。
しかし、白い城には余り歴史を 醸す雰囲気は少なく、絶景ポイントのマリエン橋からの眺めも工事中でネットで覆われがっかり。
マリエン橋から見た工事中のノイシュバンシュタイン城
見学を終えて自転車を駐輪したインフォメーションセンターに行くと日本からの団体客でごった返している。
日本からの年寄サイクリスト集団と知ると質問攻めに写真攻め・・・相当珍しかったに違いない?
◆牛と走る
昼を過ぎると激しかった雨も上がってきた。
アルプスの山並みを背景にした走行
雨上がりに白くたなびく雲を見ながら、本日二つ目の目的地である世界遺産のビース教会に向けて走る。
牧草地の中を延びる道はアスファルト舗装されており快適そのものである。
地図に従い標識を見ながら走って行くと、行く手に鉄柵が現れる。閉じられた鉄柵で道が閉鎖されているのである。
地図のとおり来ているはずなので、道を間違えた訳ではなさそうだがどうもおかしい?と思いつつ、別の道を目指して引き返えそうとすると、折良くドイツ人のサイクリスト達が来て、鉄柵を開けてついてこいと手招きをする。
「えっ!」入っていいのと思いつつ、ついて行くとそこかしこに牧場施設があり、通り過ぎると再び出口の鉄柵があった。
自転車用に設定されたロマンチック街道は何と「私有?の牧場を通っている!」驚きである。
牛と走るサイクリスト達(1)
牛と走るサイクリスト達(2)
驚きはそれだけに留まらず、その後さらに驚くこととなる。
森に差しかかると小路を10数頭の牛が牛追いに連れられて悠々と歩いている。
牛追いが「牛の横を抜けて行け」と合図をするが、追い越そうとすると牛が早歩きしたり、横4列に広がってこちらを伺ったりと、なかなか迫力満点で追い越せない。
結局、Nobさんと私だけが何とか、すり抜けて前に出たが、ドイツ人サイクリストや他のメンバーたちは追い抜けず仕舞いに終わった。
こんな経験はそうそうできないものであり、実に印象深い思い出になった。
ただ今パンク修理中
世界遺産のビース教会に着く頃にはすっかり天候は回復し,小高い牧草地の丘に建つ教会の白壁は輝いていた。
シンプルな外観と違い、豪華な教会内部は世界遺産に相応しいものであった。
世界遺産のビース教会前通過