自転車旅行9.05 グース⇒アントウェルペン(ベルギー)
9月05日(晴れ)
◆オランダらしさ
きょうも天気は良いが相変わらず風は強く吹き、それも向かい風ばかりに思える吹き方だ。
広大な農村地帯を走っていると、あちらこちらで風車を見かけるが、残念ながら伝統的な風車ではなく近代的なものを。
川の近くに等間隔で並んでいるのは揚水用だと思うが、外側にある大きな運河の水位よりも内側の川の水位がはるかに低いのは、いかにもオランダ的だ。
運河沿いに林立する排水用の風車群
オランダの道はきちんと整備され走りやすいが、アントウェルペンに向けて再びベルギーに入った途端にがらりと道が悪くなった。
国が違うと道路もこれだけ違うかと驚くばかりであった。
◆道案内はおんぼろ自転車
大きな都市だけにアントウェルペンでも「街のへそ」を探しあぐねた。
路上で地図を確認していると、立派ないでたちの中年紳士がどこからともなく現れ、どこに行きたいのかと問いかけてくれ、そして懇切丁寧に道順を教えてくれる。
おかげで迷わず目的地の近くまで来れたので、今度は自転車のおばさんを引き止めて、ここらに良いホテルはないかと尋ねると、案内してあげるから付いていらっしゃいと自転車をこぎ始める。
乗っているのはおんぼろ自転車でペダルを踏むたびキーキーと音を鳴らしながら進む。
旧市街と中央駅の間に位置するホテルを指さし、ここが私の一番のお奨めで他にあそこと、ここにもホテルがあるとやっぱり指をさす。
「好きなのを選んで」といって立ち去る。親切だ。