台湾周遊自転車旅行 10.29 礁渓⇒花蓮
礁渓⇒花蓮
10月29日(晴れ)
◆絶景太魯閣渓谷サイクリング
今日のメインイベントは台湾随一の景観を誇る太魯閣渓谷の天祥まで自転車で上ることである。
礁渓駅に行くと他にもサイクリングツアーをしている人たちがおり、数えてみるとプラットホームには合計7台の自転車があり、中に中国四川省からの二人連れもいる。
乗り合わせたサイクリング野郎たち
四川省からの彼らは私たちが向かう太魯閣渓谷をさらに奥に上り詰め、峠を越えて台中側に向かうとのことである。
峠は悠に2000mを超える標高だと言うので、そのパワーには驚きしかない。
太魯閣渓谷へは最寄り駅崇徳で降りて台九線を少し花蓮に向けて走り、取り付け道路を右に折れると、渓谷への道となりる。
太魯閣渓谷入り口からの眺め
ビジターセンター直前では短いけれどちょっとだけ厳しい上りがあり、この先もこんな勾配の道があるのかちょっと心配になる。
渓谷の地図を手に入れ再び出発すると、自分のペースを守ればまずまず登れる道が続き、思いの外順調に上って行く。
岩をくり抜いて造られたトンネル
片側に深い谷を見て、もう一方の側には山を見ながら進んで行み、山登りを歓迎するかのような澄んだ青空のもと、深く切れ込んだ谷と壁のように高い2000m級の山を見ながら、少し息は上がるが気持ち良く登って行く。
壁のように佇む2000m級の山
途中で絶景ポイント燕子口、九曲洞や慈母橋で雄大な渓谷を堪能しながら標高480mの天祥に着いた。
ここへは6年前にも観光で訪れたが、未だ自転車に興味を持つ前のことで、まさか自転車で上り切るとは思ってもいなかったので感慨深いものがあった。
帰りは20kmほどを一気に下り切るあっという間のダウンヒルである。
体重の重さも手伝ってかあっという間に50kmを超えるスピードが出るが、深い谷側に設置されているガードレールは隙間の多いもので下手すれば谷に落ちて一巻の終わりと考えると、程々のスピードにセーブせざるを得なかった。
天祥からの爽快なダウンヒル
◆自転車で走りやすい台湾の道
下り終わってからは台九線で今夜の宿泊地の花蓮に向かうが道は非常に走りやすい。台九線は太平洋岸の幹線道路なので大型車も次々に通過して行くが怖さは全く感じない。
台湾に来る前には、色々な人から台湾の道は車の運転が荒い上にオートバイでぐちゃぐちゃに混雑し、自転車で走るなんて!と言われていたし、自分自身少々不安なことがあったのも事実であったが、実際には日本よりはるかに走りやすい。
というのは、台湾の台九線のような主要道には必ずと言って良いほど、十分な広さの機車(オートバイ)専用道があり、さらに自行(自転車)道が付けられていることもある。
台北郊外の機車道(珍しく車道との仕切りがある道)
そして車道と機車道の間は明確に仕切り線が付けられているので、車が入ってくることはないし、十分な広さが確保されているのでダンプカーそれも日本よりもはるかに大きなトレーラータイプのダンプカーなどが通り抜けても恐怖を感じることはない。
龍澤猪隧道のトンネル
さらに二輪車が多いお国柄なのか、自転車に対してもやさしい走り方をしてくれることが多く、警笛を鳴らされたことは一度もなかったどころか、直進の車を手信号で遮って左折しても先に行かせてくれることも普通にあった。
もちろん地元Katsさんが先導して走るので車を待たせることもできるのだが、日本から走りに行った際には十分気を付けることは当然である。(走行距離 68km)
◆台湾美味逸品
太魯閣渓谷の天祥での昼食。ケースに並べられたものから好みのものを注文すると、温めて出してくれる。
特にトマトと卵の炒め物は卵がふわふわで美味かった。たっぷりの食事もたっぷりの運動のおかげで完食!
夜は花蓮名物「液香扁食」。二度目の来店であったが相変わらず美味で、お肉たっぷりの扁食=ワンタンがぎっしり入っている。
スープの味は優しいが、ワンタンのボリュームが半端じゃない逸品。