自転車旅行7.24 キラーニー⇒バリーハイグ(アイルランド)
From Killarney to Ballyheigue
7月24日(雨のち晴れ)
◆気まぐれなアイルランドの天気
時間別天気予報を見ると一日中傘マークが付いておりまったく良くない。外を見ても既に雨が降っているので、きょうは走るのは止めるが、同じB&Bに三泊するのも能がないので隣街トラリーまで電車で移動することにした。
出発時間は10時15分だと言うので宿でゆっくりして時間を見計らって駅に向かうが、雨には濡れたくないので上下雨具の完全防備態勢で行く。
古城を利用したゴルフ場のクラブハウス
雨上がりのバリーハイグの街
バリーハイグの海
しかしながら、バリーハイグは雨に降られるというアクシデントの中で、何気なく立ち寄った街であったが、青い海と緑の丘囲まれ、古城跡をゴルフ場のクラブハウスに利用した美しい街に出会えと思えばこれも一つの旅だったのかも知れない。(走行距離 33km)
進行方向左の空が暗くなり、やがて雨が
それでも雨はひどくはならないだろうと勝手に高を括り、雨具の上だけを着ることにした。下も履こうかと思ったが路肩で靴を脱いで着るのも面倒だし何とかなるさと軽い気持ちだった。
しかし、大間違いだったことには直ぐに気づかされた。前が見えない程のひどい雨ですぐにズボンだけでなくパンツまでびしょ濡れになってくる。今さら履くのも手遅れで必死に宿を探しながら走り続け、15kmほど走ってやっとB&Bが見つかった。状況判断の悪さが招いた仕業だった。
◆天気の回復
皮肉なもので着替えをしてひと寝入りすると、もう外はすっかり明るくなっている。見ると青空も出ている。ふらりとポタリングして海岸に出ると雲がかかっているものの対岸の山もくっきり見える。アイルランドの天気の気まぐれさを重ねて知ることとなった。
トラリー市内
すっかり回復した空を見ていると、何も根拠はないが天気もそんなに悪くなさそうなのでここで停滞するのももったいないので少しでも進み、もし天気が悪くなったらどこかでホテルを探せば何とかなると安易な考えに傾いて行く。
天気が続くという確証がない中を出発し暫く進むと、青空も見えていた空が左手方向から黒い雲が近づきだんだん暗くなってくる。そして、ついにぽつぽつと雨粒が顔に当たり出した。
電車への積み込み
◆濡れネズミ一匹!
トラリーに着くとすっかり天気は回復している。取りあえずインフォメーションに行って、モハーの断崖方面の道について尋ねる。R551が交通量の少ない道だが、その代わりホテルやB&Bは40km先のバリーバニオンまでは少ないと教えてくれる。
トラリー行き電車
自転車は最後部の自転車専用設備にバンドで前輪を固定し、後輪は狭い溝に動かないようにセットする仕組みであるが、一編成の2台しか積めない。
検札の車掌にもし自転車なし(輪行袋携行)で乗ったら料金は幾らと聞いたら、セールススタッフと違うので判らない?と返事してくる。のどかなものだ。
キラーニー駅構内
駅の構造が日本のものと大きく違っており、キラーニー駅も引き込み線状態になっている。トラリー方面には直接行けないので、一度駅から1km程先まで走り、そこから改めて反対方向に動き出すのであるが、通過駅にすればこんな面倒要らないのに何故?と疑問がわく。さらに運転手が移動していないのにどうやって見えない進行方向の状況確認をして電車を走らせているのかさっぱり分らない。
キラーニー駅
キップを買ってホームで待っていると、空の雲の流れがどんよりした分厚い雨雲から明るい白い雲に変わって行き、それにつれて雨も止むではないか。
そして列車が動き出すと青空も見え始め、気まぐれなアイルランドの天気に今日も騙された思いがする。
◆アイルランドの電車
アイルランドでは駅員が駅構内で乗車待ちの人の間を回って検札をするようだ。私の所にも寄ってきて、パンチを入れながらトラリー行きは同じ一番ホームの次発電車だと教えてくれる。