自転車旅行6.25 ストラスブール⇒コルマール

6月25日(晴れ)

from Strasbourg to Colmar

ローヌ・ライン運河に沿って

ストラスブールからコルマールへはひたすらローヌ・ライン運河に沿って進む一日である。運河は60kmほどライン川に並行して南下し、コルマールのほぼ真東に来ると直角に流れを変え、コルマールの街に向かって行く。この道はユーロヴェロ15号線になっているためかサイクリストも多く、ストラスブールから郊外に出ると幾つかの自転車集団と行き交うが、途中からダート道になると途端に長距離サイクリストばかりになる。そして、田園地帯の運河沿いの単調な道は暑さも手伝って些かうんざりする。

運河沿いを走るウループ

昼食と休憩さらに気分転換するべく運河をちょっと離れた村に行って見ると狙い通りの所があるではないか。花で飾ったラウンドアバウトの周りに木組みの家と教会、おまけに休憩にぴったりのパン屋もある。店先に座り、目前のラウンドアバウト越しに立派な木踏みの家を見ながら食べるフランスパンのサンドイッチは美味かった。

美味しいパンで評判なのか次から次へとお客が来て、手に手にフランスパンを持って帰って行く。偶然に名前も知らない店に出会い、美味しく食べられたが、これも旅の一コマだ。

教会に隣り合った美味しいパン屋

Mr.キラン

運河沿いの道の中でも鬱蒼とした林の中を走っていると一台の自転車が止まり、何やら運河を覗いている。声をかけると大きな鯉がいるので写真を撮っていたのだと言う。

お互いに旅情報を交換し話を続けると彼は一人旅でなく、先ほど走って行った女性との二人旅だと言うので急いで追いつくよう促すと、どうせ追いつくから大丈夫と取り合わない。名前を聞くとキラン、その名前は美しい村“サン・キラン”と同じかと尋ねるとその通りだと言う。そしてキラン村はキランさんも行ったことがあるが良い村だ……などなど話だし止まらない。話はしたいが本当にパートナーを見失ってしまわないか心配しきりだった。

Mr.キラン氏

アルザスの肉じゃが

ストラスブールのグランディルには幾つもの木組みの家があり美しさに見惚れたが、戦禍に遭っていないコルマールの旧市街には遥かに凌ぐ数の木組みの家々、教会さらに運河が流れている。そして、そんな街は主な観光スポットは歩いて見て回れる程の限られたコン

パクトなエリアに集中している。

街を巡ったついでに一際多くの客でにぎわっているレストランで夕食を摂ることにする。メニューを見て選ぶのも良いが、隣の席で食している料理を見て選ぶのも一法とばかりに指を指してオーダーする。大きな肉をジャガイモや人参、玉ねぎと一緒に煮込んであるもので食べてみると肉じゃがの味がする。アルザスの田舎料理には日本のおふくろの味に共通し、テーブルワインの徳利にそっくりな容器には懐かしさを覚えた。 (走行距離 81km)

徳利にそっくりなワイン入れ陶器

美しく花で飾られたコルマールの街

自転車旅行6.26 コルマール