自転車旅行6.23 ミッタースハイム⇒サルブール

6月23日(曇り時々雨)

from Mittersheim to Sarrebourg

最悪の体験 最終章

久しぶりに天気は回復し、ちょっと寒いが絶好のサイクリング日和になった。朝食を終えガレージに行くと愕然とした。前後輪ともにパンクしているのが目に入った。

今日の前後輪、三度の昨日のパンクはどう見てもおかしいので、じっくりとタイヤをチェックすると石の切片がタイヤの中に数限りなく無数に刺さりこんでいる。後輪タイヤは昨日修理屋のおやじが入念にチェックし確認済みだったはずだが、石片はタイヤの奥深くに入り込み一見何もないように見えるが無数に刺さっていたのである。

もうこのタイヤは使い物にならないと判断し、新しいタイヤに交換しようと件の修理工場に行くと「うちはタイヤを売ってない!」と。止むを得ず午前中の大半を使って何度も何度も前後輪のタイヤを押し開いて刺さり込んだ石を丹念に取り出すしかなかった。

三時間後やっと走り出すことが出来たが、今にもパンクするのでないかと恐る恐る行くしかなかった。 もう二度と経験したくないパンク騒動はこうやって終わった。

結局新しいタイヤに交換したが、旅を始める前に新しいタイヤに交換しておけば展開は違ったのではないかと反省しきりだった。

ミッタースハイムからサルブールへの道からの景色

フランスで最も美しい村サン・キラン

フランスで最も美しい村のひとつサン・キランは丘の上にポツンと教会が建っている佇まいで知られている村でサルブールからは片道10kmほど離れた山村である。

空を見上げるとちょっと流れる雲が厚く先行き怪しいのでためらったが折角の景色を見たい気持ちが強く、雨対策含めて最小限の装備だけ持って出発した。

D44に沿って整備された自転車道があり順調に進むが、途中少しだけポツポツッと雨が降り出したが幸い強くはない。D44を外れて途中から街のインフォメーションセンターで教えられた最短ルートD96に折れると道は傾斜を増して行く。坂を上り切り再び谷を下り切るとサン・キランの村に行く。丘の上の教会と家の間を流れる清らかなせせらぎだけしかない素朴さが絵になる村だった。 (走行距離 53km)

”フランスでもっとも美しい村”の看板が出迎えてくれた村の入口