自転車旅行8.11 ヘルシンキ⇒タリン(エストニア)

from Helsinki to Tallin

8月11日(晴れ)

気ままに行き先変更(一回目)

朝起きて旅の行程はこれで良いかと頭をよぎる。というのは当初はタリンで一泊した後、ヘルシンキに戻り、それからハーメリンネ、タンペレといった内陸に向けて走る予定であったが、どうも私にはしっくりこない。

地図を眺めてあれやこれやと考えを巡らせ、ハーメリンネやタンペレといった内陸部に向けて走る予定であったフィンランドには戻らず、タリンから直接フェリーでスウェーデンのストックホルムに向かうこととした。

思いつきそのもので何ともいい加減なように見えるが、臨機応変の対応であった。

ポタリングで訪れたヘルシンキ郊外

国際フェリーで

ヘルシンキからタリンへは一時間足らずの航行で行けるのだが、これも立派な国際フェリーである。チケットを買うにもパスポートの提示が必要である。

更に自転車を伴っての乗船は車と同じく「カーチェックイン」からなので、支払いと通関の書類を渡され、500mほど離れた場所に行けと指示される。

チェックインゲートの前行くと、既に車やバイクがチェックインを今や遅しと待っている。国を越えて移動する感覚はないようで日本在住経験のあるご夫婦は東京・上野で買ったというヤマハのバイクでエストニアを二泊三日でツーリングするのだと言う。

カーチェックイン風景

フェリーの旅も良いものである。9層構造の大型フェリーは快適そのもので、最も景色の良い前方ラウンジに陣取って、お茶をしながらゆっくり眺めを愉しんだ。海は結構浅いようで岩礁が多いし、あちらこちらに立つ白波が水面下の様子をうかがわせていた。

フェリーの前方ラウンジ

魅力たっぷりのタリン

タリンの旧市街は期待以上で魅力あふれる街だった。こじんまりとした旧市街は中世の面影がたっぷりの建物が立ち並んでおり、それもドイツ的というよりもロシア的な雰囲気が漂っているのである。ハンザ同盟の街は何ヶ所も行っているが肌で感じるものが違い、それが新鮮なのであった。

にぎわうラエコヤ広場

広場のステージで歌っている人たちを見ていると衣装も歌も直感的にロシアとしか思えないが、それが中世の雰囲気の中で心地良いのであった。

それを見ながらの食事もロシア風であった。ロシア料理の名店である渋谷ロゴスキーへ食事に行くと、子供たちがいつも好んで食べていた「壺焼ききのこ」に似たものがあった。料理の名前が分からなかったので、食べている人のものを指さしてオーダーすると、「ダンプリング」だと言う。団子?と思いつつ食べると、肉入りの美味しい団子とキノコの細切りがたっぷり入ったクリームシチューであった。なかなか美味くて満足の一品だった。

タリンの壺焼ききのこ

(走行距離 7km)

自転車旅行8.12 タリン⇒ストックホルム(スウェーデン)【new】