自転車旅行8.15 ブダペスト(ハンガリー)滞在
朝のダイニングルームは団体客でごった返している。さすが四つ星ホテルのメニューは豊富だと感心したがちょっとした違いに気づく。
ドイツやオランダの朝食と比べると何か違う。美味しく食べたが、オレンジジュースはドリンク物でハムやチーズのグレードもちょっと違った。
自転車を出して点検するが、幸い気になるところは全くない。
昨夜も行ったが、今朝も先ずはくさり橋へと走り出す。慣れないブダペスト市内なので、車の走り方を観察しながら、歩道をゆるゆる走る。多くの地元の人も車道だけでなく、歩道を走っている。
慣れてきた頃合いを見計らって車道に降りるが、車がけっこう近いところを過ぎて行くので緊張の連続である。特に右折レーンのある車道を直進する時には大きく手サインを出しながら、何度も後ろを確認して走った。
そんな中でバス、タクシーと自転車だけが走れるバスレーンは気持ちよく走れた。
◆炎天下のブダペスト巡り
くさり橋を渡って、丘の上の王宮地区に向かう。アプローチできる道路はトンネルをくぐってからすぐ見つかった。ちょっとしんどいがつづら折りの道を上がるが、車もほとんど通らず気持ちよく走れる。
上がり切るとおなじみの観光名所である王宮と漁夫の砦、マーチャーシュ教会の間に出てきた。自転車を置いてしばらく観光するが、王宮からのドナウ川とペスト地区の眺望が良い。
8月15日(晴れ)
◆ハンガリーとは?
王宮からのペスト地区の眺望
マーチャーシュ教会
◆ハンガリーの温泉へ
気温はぐんぐん上がって昼前には既に36度と湿気は少ないが暑い。
午後一番にドナウ川に沿ったブダ側にあるゲッレールト温泉に行く。
泉質は無色無臭のさらっとした肌あいのお湯で、ドイツと同じように温度はぬるい。私はここでは湯温が高い36度の湯船に足を伸ばしてゆったり浸かったが、中央にある大きなプールのような湯船は26度とちょっと長湯するには無理があった。
前年にドイツで経験したバーデンバーデンやヴィスバーデンの温泉と違って水着着用スタイルであった。
ゲッレールト温泉の内部
建物の二階部分の外側にはプールが併設されており、気温36度という暑さのためか温泉よりこちらのプールの方がはるかに人は多い。
ゲッレールト温泉のプール
温泉でのんびりしてから国会議事堂、聖イシュトバーン教会、独立広場などペスト地区の観光名所をポタリングして巡る。
聖イシュトハーン大聖堂
英雄広場
湿度が少なくからっとしているせいか、猛烈に暑いが木陰は涼しい。
英雄広場の裏手にある広々とした市民広場で、自転車と一緒に一時間あまり昼寝するが、気持ちいーーいっ。
市民広場で昼寝するMy bike
◆素晴らしい教会コンサート
夜はコンサートへ。昼間ポタリングしている間に聖イシュトバーン教会前でチケットをゲットした。チケット売りが言う「教会の中での弦楽コンサート」という謳い文句にかなり興味があった。
夕方、教会に早めに行くが荘厳なミサが行われており、異文化見物もいいものだと見ているが続く、それも延々と。
開演時間も押し迫っているはずなのにミサが終わらず、何かおかしいのでチケット売りに聞くと、今日の会場は別の教会だという。
やってしまった。コンサートが始まるまでにあと15分しかない。それでも、今日一日ブダペスト市内をポタリングしていたお陰で土地勘が働き、その教会の場所も分かっていたので、急いで自転車を走らせる。悠々間に合ったではないか。自転車のおかげで事なきを得た。
教会コンサートで熱演するバイオリニスト
素晴らしいコンサートだ!8人の弦楽奏だが、とりわけバイオリン独奏者の凄さが伝わってくる。
奏でる音色だけでなく、繊細かつ激しく動く、手の動きが「凄い!」間近で見ているだけに良く分かり、弦を抑える手も凄いが弓を動かす手の動きが違う。コンサートの本当の良さが少し理解できた気分だ。
一日すべて良かった。ブダペストの一日は充実の一日だった。
(走行距離 38km)