自転車旅行8.27 ラウエンブルク⇒リューネブルク(ドイツ)
hfrom Lauenburg to Luneburg
8月27日 (晴れ)
◆ホテルにて
泊まったホテルはエルベ川沿いの崖の上にあるので眺めは素晴らしく、上流から下流まで180度のパノラマ風景が眼前に迫ってくる。
そしてダイニングルームはその中でも最も景色の良い場所にあるので、景色を見ながらの食事は中々のものであった。
食事の後、ホテルのスタッフにちょっとした悪ふざけを仕掛けた。
サソリの標本が入ったと題した包みの中は、開けると「バタバタ」とあたかも何かが動き出したかのような大きな羽音が出るゴムと竹で作られた仕掛けが仕組まれている。
手作りのサソリの標本
これをスタッフに手渡し、ここの中にはサソリの標本があるが見たくない?と話しかけ、包みの中について説明する。
標本のサソリはもし刺されると、大人でもすぐに死んでしまうほどの猛毒を持っていることと、日本語の赤字で書かれた部分には「時には生きていることもある」と説明書きされていると、さんざん脅かしておく。そして説明後に包みを開かせると「バタバタ」という音が聞こえ、同時にスタッフが慌てふためいて大きく後ずさりする。
タネ明かしすると「あっー!恐ろしい!」といった表情が一気に安堵の笑顔に
代わり、みんなで大声で笑い出した。
この仕掛けは近所の方が旅の中で良いコミュニケーションが出来るようにとわざわざ手作りし、持たせてくれたものであったが、どこででも狙い通りに楽しいコミュニケーションツールとなった。
◆羊の群れとの遭遇
この日はエルベ川を離れて走り、古い街並みとハイデの草原で知られたリューネブルクに向かった。
リューネブルクへは塩の運搬のために掘った運河沿いの道を走るのだが、走行中に、移動中の羊の群れに遭遇した。
腰の曲がったお爺さんが一生懸命に声をかけて、羊を誘導している。珍しいので動画をとり始めると何と羊の群れが私の周りを通り抜けて行く。
ロマンチック街道では牛の群れを追い越したが、これまた良い経験ができた。
◆NHK「世界の街歩き」の世界へ
リューネブルクの街はNHKのTV番組でじっくり見ていたの、街に入ると、あちらこちらに見覚えのある景色や建物があった。
とある建物のそばまで来ると、この建物の向こうに街のシンボルの「木製の古いクレーン」があると推理でき、そしてピッタリ当てることもできた。
中世のままの街とその中を流れる小さな川が醸し出すリューネブルクの風情は心地良く、景色を見ながら川沿いのカフェでお茶をしているといつまでも動きたくない気分にさせてくれる。
素晴らしい景観のリューネブルク
この街を訪れた理由がもう一つある。それは「リューネブルガー・ハイデ」と呼ばれるハイデ(エリカ)の咲き乱れる荒野に行くことであり、ちょうどこの季節が最も良い見頃なので必見のはずであった。
しかし、インフォメーションセンターで行き方を確認すると、何と40kmも離れているというではないか。
自転車でならむしろ直接ハンブルクから来た方が良いことも分り残念ながら断念したが、事前の下調べ不足の反省しきりであった。