張貼日期：Aug 03, 2017 10:43:7 AM
7月の13日、西池袋にある東京芸術劇場のシアターウエストで、「OTHER DESERT CITIES」を観た。
チケットはそのずっと前に購入していたのだが、実は出演者の中嶋しゅうさんが上演初日（6日）の公演中に舞台から転落して亡くなった。急性大動脈解離を発症したのだという。そのため、公演は中止されていた。13日のチケットを持っていたので気が気でなかったのだが、劇場の公式サイトで、「故・中嶋さんのライマン役として斎藤歩さんにご出演いただき、7月13日（木）より上演することになりました」との発表があり、中嶋さんには申し訳なくも、安堵したのであった。
「OTHER DESERT CITIES」は、ジョン・ロビン・ベイツ作の戯曲で、作家のブルック（寺島しのぶ）が、芸能人一家の秘密を書いた暴露本の出版を宣言することから生起する家族の葛藤を描いたもの。ライマンはブルックの父で元映画俳優という設定である。
寺島しのぶさんのボーイッシュ、かつ颯爽たる演技もまた魅力的であった。
ところで、池袋駅西口あたりの変貌には目を見張るものがある。
池袋周辺を徘徊していたのは、1970年代の後半である。その頃は、どちらかといえば東口の方が賑やかであった。「話がパルコ」（翔んでる話、あるいは内容の難解な話。パルコは店名、そのCMの特徴から）といった流行語を捕捉したことなども懐かしく想われる。
西口にあった沖縄料理店で、当時教えていた明治大学の学生たちとよく飲んでいたことを思い出し、今回その場所を訪ねてみたところ、何と店はまだ存在していた。
久しぶりに、その店においては35年ぶりに、ミミガーと泡盛を味わったのであった。
2017.8.3