2010年 師走
張貼日期:Mar 05, 2011 6:17:20 AM
学部学生であった時代、金沢で過ごした。
金沢大学教育学部中等教育科というところに在籍していた。
はるか45年も前のことである。
そのときのクラス仲間の数人と、このところ折々に会合を持っている。
校長あがりの者を含んで、ほとんどが今は現役を退いて自由の身、有意義に日々を満喫しているようで、少し羨ましくもある。
このたびは、伊勢の二見浦で集合し、近況を報告しあった。
翌日は、二見浦周辺を散策したあと、本居宣長の生地、松阪を訪れ、宣長記念館などを巡った。
二見浦の浜辺を歩きながら、45年前のことを思い出していた。
当時、クラスメンバーの有志と伊勢方面を旅する計画を立てたのだが、それぞれの都合を調整することが叶わず、結局一人だけで出かけるはめになったのであった。
金沢駅を出発し、電車を乗り継いで伊勢に到着、伊勢神宮に参詣、内宮から外宮へ移動する途中であったかと思うが、 2人の女子高校生と知り合いになった。
そのとき彼女たちの口から発せられた「~やん」ということばが何故か記憶に残ったのであった。この「やん」は、主として一段活用の動詞に付いて、意志をもった否定を表現する形式である。この形式に関しては後にその由来について記述を試みたことがある。
あれから45年もの歳月が経過した。
あの2人は今どこにどうしているのであろうか。
2010.12.1