2010年 芒種

張貼日期:Mar 05, 2011 6:13:40 AM

大阪YWCA専門学校の日本語教師養成講座での講義のあとで、受講生の岐田穂波さんから、ある情報をいただいた。

それは、彼女のお母さま(大正元年生まれ、故人)が、遠い昔に聞かせてくださったという、次のような大阪弁の歌の存在についてである。

エッさん わてを好いてはる

エッさん 強いさかい

わて 弱いけんど

こわいこと あらへん

わてのエッさん

わてのエッさん

わてのエッさん

わてを好いてはる

これは、賛美歌461番、「主 我を愛す 主は強ければ 我 弱くとも 恐れはあらじ 我が主イェス 我が主イェス 我が主イェス 我を愛す」の大阪弁バージョンである。

調べてみたところ、若干の歌詞の異なりはあるものの、関西に広く流布している歌であることが判明した。各地にも同様なものがあるようだ。

講義では、『ケセン語訳新訳聖書』を完成させた山浦玄嗣さんの、岩手の大船渡教会で「山上の垂訓」を東北弁で語った折の情景を描いた文章を紹介したのであった。その文章のなかに、今は亡き小山サクノさんの語ったことばが記されている。

いがったよ!

おら、こうして長年教会さ通(あり)ってね、イエスさまのことばもさまざま聞き申してきたどもね、今日ぐれァイエス

さまの気持ちァわかったことァなかったよ!

2010.6.5