2002年 春 

張貼日期:Mar 05, 2011 4:27:52 AM

四季の一つの「春」は、旧暦では立春から立夏までの一、二、三月を言ったが、新暦では三、四、五月を言う。気象学的には春分から夏至までが「春」である。

「春」の語源については、草木の芽がハル(張る)時であるところからとするものが多い。その意味が展開して、「春を謳歌する」「わが世の春」といったように、「春」が「若くて勢いの盛んな時期、得意の時、最盛期」などといったことをあらわすものとして使われるようになった。また、「春のめざめ」のように、青春、青年期に達しての性的感情をあらわす場合もある。さらには、「春情」「春をひさぐ」「春を売る」のように色情、性欲、あるいは性(セックス)そのものをあらわすものに派生した。

「春を売る」のはいわゆる売春で、女が男に身をまかせて報酬を得る行為であるが、近年は、買う男の立場から再命名した「買春」ということばを目にする。これも字音読みとしてはバイシュンであるが、「売春」との同音衝突を避け、わざと湯桶読みにしてカイシュンと発音するもののようである。

2002.4.15.