張貼日期:Oct 02, 2017 12:50:51 PM
寓居の最寄り駅の名は「三河島」である。「三河島」という地名は、かつて荒川区での広い地域を指すものであったが、例の鉄道事故のイメージを払拭するために1968年ごろに廃止されたのだという。この鉄道事故とは、1962年5月に発生した、私も記憶に留めている三河島駅構内での列車の多重衝突事故のことである。死者160人、負傷者296人にも及ぶ大惨事であった。
「三河島」という地名の消滅後、三河島の中心部は「荒川」となり、周辺部は他の地名に組み入れられて、「三河島」の名称は、現在では駅名や施設名として残っているだけである。
さて、荒川区である。区名は「荒川」ではあるが、この区内に荒川は流れていない。流れているのは隅田川である。隅田川はこの町の南北を縦断して流れている。
この区の住人となって、もうじき1年になる。
何よりもありがたいことは、交通の便が良いことである。都心にアクセスしやすい上に、多方面に短時間で出かけることができる。寓居から徒歩で常磐線の三河島駅までは5分、山手線の日暮里駅までは10分、西日暮里駅までは15分、東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅までは15分、京成線の町屋駅までは18分で行けるのである。その他にも、都営荒川線や都営バスなどの運行があり、まことに便利である。上野恩賜公園まではゆっくり歩いて25分で行ける。
三河島周辺の住民には若い外国人が多いことが特徴である。店のメニューにも外国語が多く散見する。興味津々の状況である。そして何よりも下町風情が心地よい。住んでいる人々が親切で暖かいのである。治安も悪くはない。
若い人たちは、「おじいちゃんおばあちゃんが多い」、「大きな繁華街が無くてつまんない」、「住宅密集地が多くて災害が心配だ」などと言うが、この住環境、私にとっては申し分ないのである。
2017.10.2