張貼日期:Mar 05, 2011 5:46:24 AM
大学の学部時代は金沢で過ごした。
そのときの同級生たちと39年ぶりに会った。
香林坊であったか片町であったか、場所も店の名前も忘れたのだが、卒業式の前後に、あるスナックで一緒に飲み、そこで別れて以来の懐かしい再会であった。
学部では教育学部の中等教育科国語課程というところに所属していた。メンバーは7名、うち女性が6名で、男は私ひとりであった。
国語の免許状のために書道が必修科目となっていた。書写は好きではなかったのだが、「おのこ」ゆえにその引率者に祭り上げられるはめになった。書道の先生の人柄に惹かれるところもあって、随分と励んだように思う。
そして、他学部からの有志も募り、金沢大学に初めての書道部を立ち上げることとなったのである。立ち上げるといってもそれは私の意志からではなく、懇願され、追いつめられての決行であったように記憶している。実力がまったく伴わないのに、後に「書道部の初代部長」などと崇められる局面があって、穴があれば入りたい気持ちになったこともある。(優柔不断が自分でも嫌なところ、だが最近ではそれを開き直るもうひとりの自分がいることも事実。)
書道部時代の行事については思い出が多い。能登の輪島の寺で、また飛騨の高山の寺で、合宿しつつ一心不乱に「般若心経」の写経に勤めたことなどもつい昨日のような気がしている。
2007.5.7